NAMM合わせチェック(前編)。

 今年も来ましたNAMM Winterの季節。
 このところSeagateのトラブルネタが続いてしまったので、ここらで一息入れましょう。

 毎年数社がNAMMのレポートを出していますが、今日時点できちんとしたものが公開されているのはRock On Musicのものぐらいですかね。
 他の会社なんかもあと1~2週間待てば各所で公開されると思います。

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 さて、今年も色々出ては来ましたが。
 当方の個人的興味には、特別ピンポイントで引っ掛かったモノは無かったですな。
 とはいえ、気になるモノが無かったかというとそういうこともなく。

 まず、ハードシンセではRolandですか。色々出してきましたな。

 その1、どうやら今回の目玉だったらしいモデリングデジタルピアノ、V-PIANO。いよいよハードシンセでコレが来たか、とも思うが、実はソフトシンセでは「Pianoteq」という有名なモノがあるのですよ。

 その2、AX-Synthはステージプレイヤーにとっては目が行く製品の筈。「ショルキー」って言い方は最近でも通じるのかしらん。
 ただ、当方のようにステージに縁のない人間には、ね。個人的には買うなら「ショルキー」より「イーウィ」(AKAIのEWI)だと思うし。

 片やソフト系は、といいますと。

 DAWソフトではSONAR8もCubase5も、いわば「お約束の」アップデート。
 今回はSONARがやや停滞という印象の一方で、Cubaseは漸く停滞域を抜けてアグレッシヴに進化したようなので、実物が出てくればまたちょっと面白いかも知れない。
 とはいえ、実物が出てくるのはだいぶ先だからなぁ・・・と。

 プラグインやソフトシンセはといいますと、毎年色々出てくる中で個人的に今気にしているのはMelodyne DNAだが、コレも実物が出てくるのはまだ当分先の模様で。

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 まあ個別製品は兎も角、全体で見ると最近の音楽制作風景が見えてくるというか。
 最近の流行はフィジコン。個人的には「漸く来たか」という感じなのだが、色々選択肢が出てくることは良いことです、はい。
 当然、元祖フィジコンであるキーボード類もコントローラ充実&ソフト連携という方向へ。これも大歓迎。

 #にしても、Live!のABLETONと組んだAKAIのAPC40と、NIのMACHINE、やることが似てるとフィジコンも似るものですな。設計者同士、お互いの製品を初めて見た時はびっくりしたんでないだろうか。

 あと、音楽制作系ソフトを売っている会社がオーディオI/Fやフィジコンを揃えたり、ラインナップ拡張したりしてきているのも最近の傾向ですな。
 まあ要するに、トータルラインナップへの拡張という、分かり易い方向性ですな。

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 ・・・えっと、思ったより長くなってきたので一端分割。
 次記事ではライトDTMer向けのネタを2つばかりメモることにします。

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 P.S.
 本日のSeagateは特に動きが無い模様。
 Brinksこと333GB/375GBプラッタ世代向のアップデートファームが公開され始めたぐらい、ですか。

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