さて、世間ではUSB3.0が予定通りの勢いで普及しております。
IntelからはThunderboltなんてのも出てきましたが、個人的にはアレはそんなに流行らないんじゃないかと思っていたりするのですが、まぁそれは兎も角。
こうなってくると、新しくHDDケースを買うならUSB3.0が必須。
仮に今繋ぐ先がUSB2.0でも、新しくUSB2.0ケース買うなんてあり得ない。
ましてやそれが値段の張るRAIDケースだったりすると。
というワケで、RAID-1対応USB3.0ケースを探しておりました。
漸く最近になって各社から一通り製品が出揃って、選べるようになりました。
・・・が。
結局、このテのケースの中では初物に近くてお値段もお高い、RATOCのRS-EC32PE-U3Rを買ってしまいました、とさ。
まあそういうワケで、このケースを選んだ理由と、簡単なファーストインプレッションでも。
◆
まず 条件としたのは以下の4項目。
・USB3.0
・RAID-1
・まともな構造と冷却
・電源連動
特に「冷却」についてはCoregaのケースで「前科」があるので、外せないところ。
ところが今回も、この選択は困難を極めたのでした・・・と。
◇玄人志向 GW3.5AX2-SU3/MB …問題外
第一世代製品。低価格だが筐体の構造(吸気)に難あり、ケースの穴開け推奨というシロモノ。更に何故か冷却ファンだけは電源連動しないという謎構造。
但し、そんなことを全て吹っ飛ばす、特大の欠点がこのケースには存在する。
「HDDが故障しても分からない」
HDD故障を通知するLED等が一切無い。つまり片方のHDDが壊れて「デグレ(=冗長性欠損)状態」になっても、外からは見分けが付かない。
何だそれは。普通に考えて問題外なのでさっさと次。
◇COREGA CG-HDC2EUS31-W …これも問題外
冷却を何も考えていないHDD蒸焼機がUSB3.0に進化。
値段も高いし、相変わらずの熱のこもりっぷりだし。
これも話にならない。はい、次。
♯筐体がどうにかなれば悪くないんだが、それって丸っきり別物やね。
◇MARSHALL MAL-3335SBKU3 …これも問題外
低価格、デザインも悪くない。電源連動冷却ファンだし、同一筐体のRAID無モデルのレビュー等を見る限りではHDDの冷却も問題なさそう。発売直後に長期間品切れして、最近になってやっと在庫が回復した模様。
が、ここまで揃っておいて最後にオチが。
「HDDが故障しても分からない」
・・・またかよ。
問題外、次。
◇Novac NV-HS222U3S …またしても問題外。
独特のデザインが設置場所を選び過ぎる製品。底面吸気は良いのだが、真上方向への排気ってのはさすがにどうかと。冷却効率は悪くないらしいのだが。
まぁそれを差し置いても、この製品はやっぱり選べない。
「HDDが故障しても分からない」
・・・つかこのネタどこまで続く。
はいはい、次。
◇Century CRNS35U3 …やっぱりこれもダメ。
この会社…ぱっと見は兎も角、デザインや品質という意味ではハズレ率がバカ高い、というか、明らかに当たりの方が少ないような。
まぁそれは兎も角。
この製品、一応リストアップしたけど最初から問題外。
最大の「ガン」はこの製品のウリである筈の「簡単組み込み」で、このケース構造がヤワな上に精度が悪く、既に被害者多数。
この「簡単組み込み」はこの会社で結構続いているシリーズなのだが、初期のダメっぷりはさすがに問題になったようで、見た目は変わらないものの構造は少しずつ改善されている。
このため同一製品でも前期ロットと後期ロットで構造が違ったりするのだが、現在のものは昔のものよりは相当マシになっているようなのだが、それでも経年変化でバネがへたってくるとるどうなることやら。
あと、電源連動が無いというのも残念。まあ製品のコンセプト的には無くても良さそうだけど、この価格だったら付けても良いんでないの。
ということで、次。
◇玄人志向 GW3.5FX2-U3E …悪くないセンだったのだ、が。
デザインも悪くない、故障通知ランプもある。
リムーバブルケースのようなHDDケージ構造は便利だが、このテの構造ではきちんとお約束で「ファン騒がしい」らしい。
で・・・これは結構最後まで候補として残ったのだが。
「ファンだけが電源連動しない」
この謎過ぎる仕様のために選択肢から外れましたよ。
・・・つ~か、何で?
◆
・・・長くなってきたので、ファーストインプレッションは次の回へ。