さて、衝動買いしてしまったRocketRaid 2720。
暫く使ったり遊んだりしていると、色々まぁ見えてくるトコもあるワケで。
ということで、取り敢えず留意点を軽~くまとめてみた。
まぁ何かの参考にでも、ということで。
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その1◇IO重いのは諦めて。
SASって割には重いんよねぇ、Marvellのチップって。
まあSATA Onlyの昔っからの伝統なんで今更変わりませんか。
とはいえ、LSIとかAdaptec辺りと並べると結構目立つんですよコレが。
MarvellはSAS界の「蟹」、ってのはどうだろう。
その2◇2TB超は期待しないで。
3TB超HDD、3台まではセーフ。4台以上はヤバい。
2TBなHDDなら全ポート繋いで問題無い。
こんな感じっぽい、手元で試した感じだと。
ちなみに海外の掲示板なんかでも3TB HDDの多数接続でコケる話ってのはぼちぼち話題には出てるんだけど、HighPointのドライバは更新される雰囲気は・・・。
まあ長らくほったらかしだって互換性リストがつい最近更新されただけでも・・・っていいのかそれで?
とはいえ世間では4TB HDDなんてブツも出てきたことだし、まぁそのうちドライバorファームの更新でこの症状は改善されるとは思うけど。
ってか、これ放ったらかしはさすがにヤバいだろう・・・。
その3◇多重RAIDも出来るだけ避けて。
RAID-10/50等の、内部的にRAIDが2段重になるものはなるたけ敬遠。
何故かというと、普通の1や5と比べアレイが圧倒的に不安定なので。
個人的な実験の結果では、50や10については正直「ボロボロ」という印象。折角ストライプ+冗長という構成になっているのに、「冗長」の部分が原因不明のトラブルを起こしてしまう。同じHDDをRAID-5とか1で構成すれば全く問題無く行けるのに・・・明らかにドライバの不具合でしょコレは。
ちなみにWindowsをはじめRocketRaidがサポートする多く(もしかしたら全ての?)のOSはソフトウェアRAIDを自前で持っているので、ソレとRocketRaid側の機能を組み合わせて使うのがよろしいかと。
RAID-1or5を複数ペア作ってOSにディスクを見せ、OS側でストライピングかけるなんてのは悪くないと思われ。
♯RocketRaidだって所詮はソフトウェアRAIDなんだし。
その4◇WD Greenは微妙かも。
WD Greenって、個体間のバラつきが(比較的)大きいドライブなので。
片やRAIDってのは基本、ドライブ間の特性は揃っていないと苦しい。
勿論、個体間のバラつきがあるといってもそれぞれ単品では必要な性能を満たしているので、単発で使っている分には「普通は」問題無い。まあちょいと壊れ易い気もするけど。
ただ、2台並べるとそのバラつきの大きさ故、キビシイことになる話もあるということ。
逆に言うと、偶然ばらつきの少ない個体同士で組み合わせられたら、WD Greenだからといって特別問題を起こす理由もあまり見当たらない、と。
更に、最近のモデルでは登場後暫くすればバラつきも少なくなってくるようなので、既に生産がこなれまくってるWD20EARSとか同モデルの超マイナーチェンジ品WD20EARXとかならぱ「まあ・・・多分問題無い」と。
このあたりの微妙な感じが、WD Greenってなワケです、えぇ。
もう少し安定が欲しければ、HGSTの7200rpm品がよろしいかと。HGSTの7200rpmといえば、Desktop用HDDでRAIDが一番安定すると言われるド定番なので。
◇
とまぁ、こんな感じで。