前回の続きネタ。
一部でやたら評判が良いBroadcom製チップ、BCM5721を試せる環境を(ほんの少しだけ)触れたので、前回と同じようにNetPerfにてチェックしてみた。
From | To | ||
Yukon | → | tg3 | 550 Mbps |
Yukon | → | Yukon | 430 Mbps |
tg3 | → | Yukon | 700 Mbps |
tg3 | → | tg3 | 750 Mbps |
まず、前回とはかなり環境が違うので数字を見比べること自体が不可能。
一番大きな違いとして、今回の方がCPU周りが1ランク以上ヨワい。
次、BCM5721の制限によりJumboFrame無効。
最後に、SEPどころかAntiVirusやFirewallの類は何も入っていない。
とはいえ、目に付くのはYukonの数字の低さ。CPU負荷を見てる限りではまだ余力を残しているように見えるのだが、やはりこれはチップ自体が遅いということか。
そして、Yukon→Yukonの速度の落ち方は異常。相性なのか、ドライバの問題なのか、それとも単なる駄目駄目チップなのか。
#ちなみに、JumboFrameを有効にしてみるとYukon→Yukonでも570 Mbpsと数字はかなり改善、CPU負荷も目に見えて減少。 Yukonに関してはやはりJumboFrameさまさまですな。
一方、世間で評判の良いtg3(Broadcom 5721)だが、確かにYukonと比べると圧倒的な速度を叩き出している。1514byteのパケットでも、対向では750Mbpsという数字が。
但し、CPU負荷という意味では、送受信共にnvlan等と大差ないような印象。素性は悪く無さそうだが、既に世代的に古くなってきているというのはあるのかも。
#実はテスト時に受信側CPU負荷は100%に到達してしまっていたので、CPUがもっと良ければ速度はもっと出た可能性大。世間では950Mbpsとかそういう数字も言われているし。
◇
今回のまとめ。
・Yukonはやっぱり遅ぇ。
・tg3は悪くはない。
とまぁ、こんなところで。
・・・そろそろIntelとVIAも試したくなってきた。どっかに転がってないかな、と。