さて、前回のネタでYukon→Yukonが妙に遅いという結果が出てしまったのだが、これが果たしてnetperfだけのものなのか、それとも実際にCIFSで影響するのか、ちょこっとテスト。
環境は前々回と同じ、つまりnvlan→nvlanで980Mbps@SEP:OFFとか出ていた環境。
netperfでなくCIFSの実ファイル転送(10GB@xcopy)にて計測、と。
但し例によっていろんなスキマを狙ってなので、比較対象がr8168(蟹8111)だけ。
・・・ところが、その対蟹だけでも目に見える差が。
From | To | SEP ON | SEP OFF | |
Yukon | → | Yukon | 195 Mbps | 220 Mbps |
Yukon | → | r8168 | 210 Mbps | 240 Mbps |
r8168 | → | Yukon | 250 Mbps | 290 Mbps |
ちなみにどちらもJumboFrame有効(9014byte/9Kbyte)で、Yukonの方はTX/RX bufferを初期値の256byteから512byteに変更済。
この設定変更で5~10%ぐらいは転送速度が上がるのがポイント。
で。
え゛~っと、Yukonってそんなに遅いの?ドライバ設定変えても、それでもまだ蟹以下なんて。
但し、明らかに蟹の方が負荷は高い。これは目測ぱっと見で分かるぐらい違うので、転送効率(という言い方をするのか知らないが)という意味ではYukonの方が優秀。
辛うじてコレだけが救いかね。
あと、CIFSが遅いだけあって?SEPの影響はそこまで強烈でもないが、それでは影響無いかというと全然そんなことはないという。
◇
・・・というか、SEP OFFの時にも妙に遅くないか?
これはもしかしてアレか、RWINの呪いか。
ということで、RWIN=1MBにレジストリを書き直してリトライ。
From | To | SEP ON | SEP OFF | |
Yukon | → | Yukon | 240 Mbps | 280 Mbps |
Yukon | → | r8168 | 230 Mbps | 310 Mbps |
r8168 | → | Yukon | 290 Mbps | 290 Mbps |
ありゃん、またしても一目では理解しにくい数字が。
まず一つ、r8138はやはり重い、というかSEPの影響を大きく受ける。これは以前のNetPerfの数字と傾向は一緒なので、まぁ良し。
逆に、r8138→Yukonで、SEP On/Offで数字が違わないのは謎。コレ、数字見間違いかと思って何度もやってみたのだが、間違いなくこの数字。なんでだろう。
そして、全体通しての結果。確かに数字は改善されたが(1MBは2008とVistaとでは標準の筈、2003とXPでは64KB)、それにしたって遅過ぎやしないか、これは。PCI-Expressの帯域ナメとるのか。
どうやらそう簡単にお手軽に解決出来る場所にネタは無いですか。
ここのCIFSが妙に遅いのは何か根本的に間違ってるってことですかね。
これはまた調べないといけないネタっぽいが、さて何時出来ますかね・・・。
◇
ちなみに、近日中にe1000が(こそっと)試せることになりそうなのだが、個人的にはe100は兎も角e1000は出来がいいとは思えないのよ。
ただ、他があまりにも駄目なら相対的に出来は良いということになるし。
いくら「Intelは全力回避」が信条だからって(ぉぃ)、他に選択肢がなければ回避不能なワケだし・・・。
まぁここで「仕方ないので(あくまでIntelを拒絶して)寂しい人生を送る」とかいう選択肢が出てこなくなっただけ、自分も進歩したなぁとか(爆。
そういう意味では、最近国内でもやっと出回り始めたe1000eの方はどうなんだろう・・・消費電力はガクンと減って漸く「並」になったっぽいけど、それ以外はまだ何の情報も集めていないしなぁ。