性能と引き替えにまともなUIを失うという選択をしてみた。

 ということで、おうちサーバのホストOSを2008R2から2012R2に入替たのでちょっとした作業ログを残してみる。

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 今回の方法は以下の通り。

 1・ホストOSのみ入れ替える。ゲストOS、データ領域には触らない。
 2・ゲストの仮想マシンは作り直す。

 1の方針は珍しくないが、2の方針は普通やらないパターン。仮想マシンを作り直すとネットワーク周辺を筆頭に色々と設定が飛ぶし、最悪アクティベーションが再度走ることもある。

 それでも「事前にエクスポートしておいてインポートする」という常識的な手法を取らなかったのは、物理的な仮想ディスク(vhd)ファイルの配置位置を動かしたくなかったというかなりアレな理由。
 まぁ勿論、インポートして仮想ディスクだけ繋ぎなおすという手法もあるし、多分そちらの方が正解なのだろうが、物理ディスク上にそれだけの作業を行う余裕が無いのというのが今回のオチ。

 ということで、以下やったこと。

 1・システム領域の完全バックアップを作成する。
 2・久しぶりに完全停止なのでついでにマザーのBIOSも更新。
 3・2012R2のDVDから起動、USBメモリ経由でドライバ喰わせてRocketRaidを見えるようにし、2008R2領域を削除して導入。
 4・Hyper-Vやら何やらを追加セットアップ。
 5・ゲストVMを作成しなおし。
 6・ツール類等の環境復旧。

 こんな感じ。なんだかんだで5~6時間かかってしまった。

 ちなみにこのマシン構成では2008R2のインストーラだと問題が多数発生し、そもそもインストールが完了すら出来なかったが、同一構成でも2012R2の今回は問題なし。
 RocketRaidのBIOSがアレなのでトラブル発生も覚悟していたが、正直拍子抜けといったところ。

 ◇

 とまぁ、こんな感じで実にノートラブルで更新完了。待ち時間は結構あったけれど。
 最初に取ったベアメタルバックアップは結果的にただのゴミになったワケだが、バックアップを使わないに越したことはないのでそれも良し。

 最後に、2012R2に差し替えての感想を少しだけ。

 やはり2012R2は2008R2に比べてIOが軽いというかキビキビしている気がする。
 Hyper-Vコアも着実に進化して、ゲストの動作も改善されている・・・気がする。
 でもネットワーク周りを中心にWin8の頃からの微妙な挙動も見え隠れ。
 2012R2になったから2008R2より不具合減りました、とは言いにくい気がする。

 それと、やっぱりどう頑張って見続けても、ダメでした。
 このUIの色遣いはダメです、ゴミです、見るに堪えません。
 今回は鋼のリソース節約論でデスクトップエクスペリエンス導入を何とか回避したが、さて、いつまで持ちますかね>自分。

 ♯そこ、だったらCoreで入れろ、とかいう正論言わない。

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取り敢えずWindows8.1にUpdate1あててみた。

 適用所要時間30分ほど。
 まだインストーラが出来てないので6つのmsiを順番に当てるという簡単なお仕事でした、はい。

 で、変わったところは・・・うん、デスクトップの方は特に無いか。
 スタートメニューはまだ実装されてないし。
 変わったトコを強いて言うならこれぐらい?

 ・窓ストアのアイコンがデスクトップのタスクバーに出てきた。
  勿論Modern UIの方の。他のデスクトップアプリとアイコンデザインが揃いませんがな。

 Modern UIの方はというと。
 ようやく多少は使えるようになってきた・・・ように見えますな。
 当方全く使っていないのでよく分からんけど。

♯個人的には右上×でModern APPが終了出来るようになったのがポイント高いかと。
 一方Modern UIでもタスクバーが見えるようになったのは・・・これもう少し見せ方どうにかならんかったんかいね。タッチ操作にこのタスクバーってのは細過ぎ&小さ過ぎやしないんか?

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 で、勢いついでにWindows Server 2012R2にも当ててみた。

 えっと・・・Win8.1と同じように変わりました、はい。
 勿論窓ストアのアイコンは出てこないが、スタート画面で右クリックメニューが出たりするようになったのは一緒ですな。でもこれServerだとあんまり役に立たないような。

 では、今回はこんなところで。

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Windows Server 2012「記憶域」のGUIが全く使い物にならない件について。

 さて、当方も最近関わることも多くなってきたWindows Server 2012。
 Windows Core(Kernelとその周辺)の出来は悪くない、Hyper-Vも使い物になるようになってきた、けどまぁ兎に角UIについてはいつまで経っても慣れない、ホント最低ですわ。

 そんなWindows 2012だが、目玉機能の一つとして「記憶域」というヤツがあったのを覚えている方はどれくらい居ますかね。
 正確にはWindows 8にもあります、機能制限されていますが。

 で、この「記憶域」、確かMicrosoftはそれなりに推していた記憶があるし、お題目だけ見ると結構魅力的なんで、ストレージ絡みの話が出てくると思い出したかのように、或いはホントにふと思い出して、「どうなの」的な話が出ることがあるのですが。

 「オモチャですが」

 現時点ではこれが答えです、本当に。
 アイデアは他のブロックストレージと同じなのに、何でここまで駄目な実装なんだろうかと。

 とはいえ、腐ってますが一応ブロックストレージな訳でして。
 コア部分の出来もイマイチながら、それに輪をかけて酷いのがGUI。
 おかげで、実際にディスクが故障した際にGUIからは修復もままらないという、トンでもない事態になっています。

 #前ネタでも書いたが、Windows8/Windows Server 2012シリーズの共通コンセプトは「クソGUI」だと本気で信じてます。

 とはいえ、実はPowerShellを使えば多少は何とかなることはあんまり知られていない模様。
 他にも、「故障したディスクを交換するには同一容量以上のディスクでなければならない」という言い方がよくされますが、これも正確な表現じゃないですよ。
 正確には

 「故障したディスクに格納されていた論理領域+α以上の容量が物理冗長性が損なわれない複数ディスクの合計であれば良い」

 ということです。

 ということで、以下に「運用上最低限必要なのに何故かPowerShellが必須な操作」について、少しメモっておきます。
 どうしても「記憶域」を使わないといけないという事態に陥った場合にでも参照して下さい。

 1◆論理ディスクの修復

 GUIからだと何故か全く動かずエラーが消えないことが往々にしてある。あと、自動修復が発動しないことも。
 そういう時は、PowerShellから

 Repair-VirtualDisk -FriendlyName “論理ディスク名”

 で既存の論理ディスクを直ちに修復開始します。
 ちなみに、これでも駄目な時は基本的にその論理ディスクは壊れてます。

 2◆故障ディスクの削除

 何とびっくり、故障したディスクの取り外しすらGUIからだとまともに出来ないのがMicrosoft Quality。
 延々とエラー表示が残ってしまい、GUIからは復旧出来なくなることも。

 以下、その時の対処法。

 a) 既に見えなくなっている幻のディスクに対して、Set-PhysicalDiskで取外フラグを立てる。

 Set-Physicaldisk -FriendlyName “物理ディスク名” -Usage Retired

 b) Repair-VirtualDisk で既存の論理ディスクを修復する。(1と一緒)
 c) 幻のディスクを記憶域から削除する。

 もっと詳細に手順を見たい方は「もっと読む」以下に画像付で貼っておきます。
 あと、c)は基本的にGUIで出来ます。駄目な時はPowerShellのRemove-Physicaldiskで。

 3◆縮小再構成

 論理ディスク容量が当初予定より小さくなってしまった等で、物理ディスクを減らしたい時に。
 世間ではこれが出来ないと思われているフシがあるが、GUIからは出来ないだけでPowerShell使えば出来まっせ。

 a) 取り外したいディスクに対して、Set-PhysicalDiskで取外フラグを立てる。
 b) Repair-VirtualDisk で既存の論理ディスクを修復する。
 c) GUIを使用し、物理ディスクを記憶域から削除する。

 手順は故障時と同一で、違いは実在するディスク相手に操作することだけです。

 ちなみに物理ディスク容量が不足しているとa)かb)で失敗するので諦めて増やしましょう。
 記憶域の容量の割り当て方には意外と無駄が多いようで、そんなにガリガリには削れないです。

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 とまぁ、今回はこんな感じで。

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