KORG nanoPAD2を買って、フィーリングとコスパとを考えてみた。

 2回連続でDTMネタでも。

 前回はiRig Keys 25をバンドルソフト欲しさにお買い上げしたが、今回のターゲットはKORG Legacy Collection Special Bundle。以前から欲しいなぁと思っていたが、中々きっかけが無かったというか、何だかコスパがイマイチな気がしていたというか。

 ♯KLC自体いい加減古臭いというか放置されている感は無くもないが、ディスコンになっていないということは必要になれば最低限のメンテはする筈で、そういう意味ではまぁ問題ないかと。

 ところが、そのKLCに一週間限定の半額キャンペーンが。素のKORG Legacy Collection Special Bundleを買っても¥10Kなのだが、またしても「ハードもソフトもやっているメーカー」の御多分に漏れず、各種フィジコンコンに付属しているM1Leからのアップグレードだと¥5K。つまり¥5K以下のフィジコンなら合計しても単品ソフト買うより安くなる。

 ということで、買ってしまったのがKORG nanoPAD2。これまた以前から気にはなっていたものの、ぶっちゃけ買った後ソレどれだけ使うんだよという理由でずっとスルーしていたという。
 なので、取り敢えず簡単に感想でも。

 ♯一昔前(2015年10月辺り)迄は多くのKORG製フィジコンにKLCのフル版が付属していたので、例えば¥6KでKLCと25鍵ミニキーが手に入ったのに、という野暮な突っ込みは却下。逆に言うとソレを逃して悶々としていたのでついうっかり、というのは正直あると思われ。

 ◇

 いやぁ・・・これは何というか、自分とフィーリングがイマイチ合っていないというか。
 パッド自体が多少硬いことは店頭で触ったりして認識していたが、そこそこ強く叩かないとそもそもトリガーが入らないってのは・・・。

 確かに「少し叩く」位ならこれ良いのかも知れないが、調子に乗ってぽこぽこやっていると指に結構ダメージ来るよねコレ。しかも、調子に乗ってリアルタイムで打ち込もうとすると取りこぼしが出ること出ること。
 まぁこの辺りは個人の好みの幅もあって、自分なんぞピアノ鍵盤をしばらく弾いているだけで音ヌケに近い状況を発生させてしまうヘタレ(シンセ鍵盤万歳、出来れば軽めの重り入りで)だということもあるだろうが、まさかここまで自分と相性が悪いとは。

 ちなみにこの感度の悪さというか強く叩かないと反応しないことに不満を持つのは自分だけではないようで、この問題に対処する為に、パッド部品(シリコンゴム製?)とセンサーシートの間に布テープ等の厚みのあるものを挟む、ということをやっている例がある模様。
 これもやり方というか程度を間違えると今度は誤動作の嵐になってしまうらしいのだが、上手くいけば「軽く叩けばトリガー自体は入る」という結構いい感じになるらしい。

 おっと、触れ忘れていたが、XYパッドは確かに面白いわコレ。タッチセンス入っていれば完璧だったのだが、さすがにこの値段でそれは無理か。
 でもちゃんとMIDIパラメータ割り当ててスリスリすると音がギュイギュイ変わってくれまっせ。

 あと、この価格でこれだけのパッドが付いているというのはコスパは高い・・・かね。
 使用目的とフィーリングとの両方が合えば最強な気がするが、自分的には後者のフィーリングってのが・・・う゛~ん。

 ◇

 まぁそういう訳でフィジコンとしては何というか・・・という感じで終わってしまったのだが、当初からの目的であるソフトシンセの方はというと、勿論速攻で登録してカード決済、アップグレードしましたよ。

 ・・・いやぁいいわコレ。特にWAVESTATIONのいい意味でデジタル臭いこの音、この音がイイのよ。M1もたまらんわぁ・・・オッサン臭いと言われようが、こういう音が心の響くのよ、文句あっか。

 ♯ちなみにM1は音源自体はM1Leと違わず、違うのはプリセット数とエフェクトの種類&幅。

 という訳で欲しかったVSTは無事手に入れてゴキゲンなものの(注:この時点ではMS-20もPolysixもMono/Polyも未だ鳴らしていない)、nanoPAD2の方はどうしようかと・・・やっぱり改造かね?

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IK Multimedia iRig Keys 25を買ってみて、3オクターブの大事さを知った。

 さて、物凄く久しぶりにDTMっぽい話でも。
 先日からやっていたIK Multimediaの強烈な期間限定キャンペーン、簡単に言ってしまえば最安で¥8K(小売最安価格帯)からのミニキーボード(鍵盤の方ね)を買うと¥55K(定価)程度の音源ソフト、SampleTank3フル版を付けちゃうよ、というシロモノに、飛びついてしまった人間がここにも一人居たワケですよ。
 つか、いくら会社設立20周年キャンペーンだからって太っ腹にも程がある。

 ・・・ということで、全く予定していなかったのだが、シンプルな2オクターブのミニ鍵盤キーボードが手に入ってしまったので、軽く感想でも。

 ◇

 まず予め言っておくと、ぶっちゃけハードウェア単品の魅力というか商品力というか、そのレベルの話を始めるとKORGやALESIS、M-AUDIO、AKAI Professional等のライバルに正直太刀打ち出来ません、はい。モノが劣る訳ではないが単純に価格が高い。
 逆に、普段からバンドルされているSampleTank3 SEというソフト代込みだと考えると、これはこれでかなりアリではないかと。確かにタイトル数だけ見れば多数のバンドルソフトが付いている製品もあるが、内容を見ればもう全く問題ない。

 ♯という風に昔からSampleTankが好きだった自分は思うのだが、世間一般の人にはどう思われてるのかねぇ。

 という前提を置いておいて、実際にハードウェアを触ってみると。
 正直言ってしまうと「思っていたよりはしっかりしてる」。激安何とかトーン並のぺらぺら感を想定していたら、それよりはだいぶマシだった。
 何より、この小ささとキーの軽さでタッチセンスがそこそこ綺麗に入ったのが驚き。まぁこのタッチセンスの感度やらセンスカーブやらというのは個々人の演奏スタイルというかフィーリングに激しく依存するので、他の人からすればキモチワルくてツカエナイ、かも知れないが、自分的にはコレはもう十分にアリ。

 ・・・が、ここでタイトルに戻るんですな。
 実際触ってみたところ意外と弾けてしまったので、そうなると今度は2オクターブという音域がキツくてキツくて。せめてもう1オクターブ欲しい・・・とふと思ったら、世間で売られているミニシンセ、大体3オクターブはキーが付いているということ。
 そっか・・・そういうことか・・・小さくても「弾ける」の限界は3オクターブだったんだ、と身をもって実感してしまったワケですよ。

 ♯最近の機械でもKORG Minilogue、microKORG XL+、YAMAHA Refaceシリーズ、Roland JD-XI、Novation MININOVA、古いトコではKORG PROPHECY、MS-20、ARP ODYSSEY、その他色々。

 ん~これだったらもう少しカネ払って37鍵版のiRig Key 37買っておけば良かった。
 ブツ自体がアレということでは無いが、買うもの間違えたかも。

 ◇
 
 ちなみにキャンペーンで手に入れたSampleTank3のフル版は・・・さすがSampleTank、マルチティンバー音源だというのに生音系が中々いい感じですよ。楽器の種類のメジャー所は揃っているし、専門ソフトに比べれば少ないとはいえ奏法違いのバリエーションも入っている。まぁこれでも足りなければMiroslav Philharmonik 2を買えということよね。

 一方でこれまたさすが前評判通りだったというか何というか、エレクトリック&シンセ系の音は正直え゛~っと。どうしてこうなった。
 まぁこの辺りがST3の変わったところというか。一般的になマルチティンバー音源は音色数稼ぎが出来ることと音源自体がショボくてもまぁそこそこ聴ける音になることとで、シンセ系の音を充実させてくることが多いのだけど、ST3はそのテの音数稼ぎはやっていなんですな。

 まぁ兎に角、実質的に¥8Kで買えてしまったと考えたら超の付くお買い得品、フツーに買っても中々悪くない一品ではないかと。
 ・・・って、今回はキャンペーンでタダだったが、普段でもIK Muitimedia製のMIDIコントローラ買って、バンドル版のSEからフル版にアップグレードした方がフル版パッケージをいきなり買うより総額が低かったりするのよね。このテの話はソフトもハードもやってる会社ではあるあるだけど、IK Mutimediaも御多分に漏れず、と。
 しかもさっきWeb見たら期間台数限定だった筈のiRig Keys PRO+SampleTank 3フル版のバンドルパッケージが未だ残っているし。コレST3単品で買うよりかなり安い上に37フルサイズ鍵盤が付いて来るという一品で、特に告知も無く商品リストの隅っこにしれっと載っている辺り何だかなぁと。

 ♯ちなみにIK Muitimediaの製品はパッケージ版がほぼ価格固定なのに対してDL版は為替の影響で日本円にした時の金額が結構振れると、割と頻繁にDL版のセールをやっているので、欲しいと思ったら頻繁な価格チェックは必須です、はい。

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