勢い余ってAIEP3complete買ってしまった(後半)。

 さて、先日のXpand!2の¥100ぐらいセールに続き、勢い余ってAIEP3(AIR Instrument Expansion Pack 3 Complete)アップグレードまで¥9Kセールで買ってしまっていたので、レビューという程丁寧ではないが、ざっくり感想をば、その2。

 全体の感想とかは前回を見てもらうとして、以下続き。
 個別タイトルを、独断と偏見に基づき、☆の数で3段階評価。

 ◆

 ・Transfuser – ☆

 Webの説明読んでも意味さっぱり、実際触ってみると「あぁこういうことか」と分かるものの、んじゃそれを説明出来るかと言われるとまた困ってしまうというという、兎にも角にも実に説明し辛いソフト。

 説明っぽく言うと、短いフレーズやループパターンのシーケンサと音源が一体になっていて、キーボード等のMIDIコントローラを使ってリアルタイムにそのパターンや音を抜き差しして「演奏」するというもの。
 一昔前からシンセとか触っている人だと「RolandのMCシリーズGrooveBoxをAIRが解釈しなおしてソフトウェアにした感じ」というと伝わるかも知れない。

 なので、ライブパフォーマンスソフトの一種といった感じ。
 音出していると楽しいのは良いのだが、それ以外の使いどころが見当たらなくて。

 若しくは何となく「それっぽい感じ」を思い出したい時に使うとか。
 プリセットパターンは各種一通り揃ってはいるものの、逆に言うと一通り程度しかなくバラエティに乏しいので、伴奏自動生成ソフトのような使い方には苦しい。
 勿論自分で一つ一つのフレーズやパターンをコツコツ作りこんでいくことも出来るが、一通り組み上げるのはかなりの手間なので、ここにバラエティ豊かな各種音楽ジャンル向けのパターン拡張パックとかが揃っていたりしたら、もう少し違う展開もあったのかなぁとか思いつつ。

 ・THE RISER – ☆☆

 いわゆるシュワーンな音専用の音源。何でこんなもの作ってしまったのか分からんが、音出していると楽しいのよこれが。
 UIも視覚的に分かり易いし、音色の幅もこれが意外と広かったりする。キュルキュルキュルだとか。

 但し、実際問題トラックの中でこの音を使おうとするとEDM以外では相当難しく、個人的には飛び道具として紛れ込ませる程度しか思いつかない。要するに大多数には使いどころが無いという。
 なので、EDMとかでこういう音を多用する人以外は、敢えて狙って買うようなものでもない。

 とはいえ、あったらあったでシュワーン楽しいので、評価やや甘。

 ・DB-33 – ☆☆

 またしてもWizooお得意の、出音の割に軽いというトーンホイール(ハモンド)オルガン音源。

 トーンホイールオルガンの音自体は珍しくはなく、特にハモンドのサンプリングなんて何処にでもあると思うが、一方でドローバーで音作り出来るサンプリングではないオルガン専用音源って本格的なのはそう多くない気が。
 その点、コレはハモンド実機にあったパラメータを一通り備え、ドローバーで音作りも楽しめる。
 個人的にはオルガンの「実機の音」には特に拘りはないので、もうこれで十分な感じ。

 もちろん「物量作戦サンプリング音源」と比較したら「実機っぽさ」では勝負にならないので、念のため。

 ・MINI GRAND – ☆

 またまたWizooお得意の、出音の割に・・・というパターンなのだ、が。これはちょっと。Strike2と同じで「ソツない音」の傾向が明らかに裏目に出ている。

 価格やサンプル容量を考えれば相対的には頑張ってると言えなくもない気もするが、専用音源では2桁GBのライブラリ容量なんて珍しくもない時代。パッキングに混ぜるなら兎も角、メロディ張ろうとすると音の平坦さが気になってしまう筈。

 個人的にピアノの音には結構拘りがあるのと、ピアノの音に関してはナチュラル感追及の薄味より嘘臭くてもギラギラな音の方が好き(自分がこうなったのは某Y社のAWMとかいう音源のせい)なせいで辛口評価かも知れないが、傾向的にはWizoo=AIRの生音は全てこんな感じなので、ドラム音の空気を震わす感が好きな人にとってはStrike2なんぞ存在しない扱いなのかも知れないし、オルガン実機の音に拘りがある人だとDB-33が「Hammond B3っぽいの」と名乗っていることすら許せないかもしれない。

 兎にも角にも、他にピアノの音源が無ければ使ってもいいかも知れないが、積極的に選ぶ理由は特に無いかと。

 ・AIR Creative FX Collection PLUS – ☆☆

 最近のDAWって低価格品でも付属のエフェクトが充実してきているのと、フリーでも優秀なエフェクトも結構あったりするので、敢えてここでエフェクト詰め合わせが何で必要なの、とか言われると難しいところもあるが。

 ポイントは、一定品質のエフェクトを一通り揃えられる、というコトかなと。間違いが無いというか。
 悪く言えば無難とも言うが、出自と実績からして相当カタい無難でっせ。

 あるいは「出発点」として丁度良いのではないかと。
 スタートラインに立ったので、後は特に気になるエフェクトだけ単品で仕込んでいくとか。

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 ・・・後半は何だか全体的に評価低めのものが集まってしまったような。

 以上、こんな感じで。
 次はBlack Friday・・・ぃゃぃゃぃゃ。

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