容量無制限の魅力をクライアントの不出来で叩き潰す、Microsoftの平常運転。

 折角魅力ある製品要素を作ったのに、他の要素が決定的に駄目なせいで、トータルで見ると激しく製品に魅力が無い、というのはここ最近のMicrosoftの平常運転のようで。

 サブスクリプション中は容量無制限で使えるようにするというOneDrive。これ下手したらOffice使わない人でも登録するんじゃないか的な価格破壊だが、これとWindows 8.1が組み合わさると、とてつもなく色褪せて見えるというオチが。

 それは何故かというと、OneDriveのローカル同期アプリがOSにMicrosoft Accountログインしないと使えないので。

 別にOSにクラウドストレージを統合する自体は構わないが、その状態でローカル同期アプリに「OSにMicrosoft Accountログインしていないと起動しない」なんて妙な制約を仕込むのはさすがMicrosoftというか。

 ♯ストアアプリの仕様としては、そのアプリだけをMicrosoft Accountログインで起動することも出来るのに、それをさせないのがMicrosoftの素敵センス。

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 仕方ないのでどうするか。
 OneDriveに繋げられるストアアプリを使う、というのは正直解決策にならないので、ここは非公式ではあるがWebDAVで接続することにする。

 実はOneDriveのデスクトップ連携はWebDAVで繋いでいるので、非公式とはいえ無くなることはまず有り得ない。普通に使って大丈夫ではないかと。
 但しこのWebDAVのURLは公開されてはいないので、Office Online(Webアプリ)のローカル連携機能を使ってURLを取り出すこととする。

 方法は簡単で、(1)IEでMicrosoft AccountにログインしてOneDriveのWebにアクセスし、(2)OneDriveの中で何でも良いのでOfficeドキュメント作成・或いは開き、(3)Web上のOffice Online画面から「xxxxxで開く」をクリックすると、(4)ローカルのOfficeがWebDAV経由でOneDriveのファイルを開くので、(5)「名前を付けて保存」とすると保存ダイアログのパス欄にWebDAVアドレスが表示される。

 後はさくっとURL文字列をコピーして保存、「ネットワークドライブの割り当て」を使ってエクスプローラで開いてもよし、お気に入りのWebDAVクライアントがあればそれを使っても良し。
 MSのWebDAVは速度的にも安定度もイマイチという話もあるが、いかんせんWindows 8.1では純正クライアントがクソ仕様(しつこい)なので、ローカルアカウントでまともに使おうとしたらコレしかないという。

 最後に、Microsoft Account関連のネタを一つ。

 Office 2013のパッケージ版の認証プログラム(アクティベーション)には、うっかりMicrosoft Accountにログイン中にアクティベート作業を行うと、パッケージ記載のシリアルが通らないというトンでもなバグがある。
 間違いなく正規パッケージ品(高ぇよ)なのに「プロダクトキーが違います」はホント心臓に悪いでっせ。さっさと直してくれ・・・。

 #どうやらOffice 365(サブスクリプション登録時のローカルプログラム)と認識されてしまう模様。

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