同じMaxtorの同じ125GBプラッタ品、6H500F0と7H500F0を何れも複数、ほぼ同じ条件でそこそこに使っている場所がありましたとさ。
酷使という程アクセスしまくっているワケでもないが、連続運転時間が長めなのと、温度がちょい高ではあり。あまり良い条件ではない筈。
#というかこのHDDって爆熱。
ここまで熱いとは買った当初想定してなかったんで、結果として温度が上がってしまったというのが正解。
導入から1年半、6Hは4台中2台故障。1台は半年、もう1台はつい先程、つまり1年半。どちらも不良セクタ発生で、しかもタチが悪いことに、Writeではエラーが出ず、ReadでCRCエラーという症状。
#ちなみにどちらもS.M.A.R.T.値は正常のまま死亡。
ホントに役に立つのか?コレは。
片や7Hはというと6台全て正常に稼働中。6Hより7Hの方が更に爆熱度は高い(実際平均で2~3度は高い)が、今のところ正常稼働。念のためフルのSelfTestをしてみても、全て問題なし。
結論、DiamondMax11とMaXLinePRO 500とはやっぱり耐久性が違う。
値段差をどう見るかというのはあると思うが、SATAとはいえ「ニアライン」という看板を背負うだけの違いはある模様。
まぁ、そもそもSATAのHDDをそんな環境で使うなという話もあるんだけど、な。
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MaxLineという言葉が出たので今更の話題をもう一つ。
7H500F0は動作環境がよろしくないと判断すると自動的にWriteVerifyがONになるという、サーバ向けのデータ保護機能が付いている。ちなみにこれが発動するとWriteが2MB/S程度という超速を叩き出したり(実測値)。
で、このWriteVerifyが発動する条件にはいくつかあって、リードエラー発生や稼働中の高温といった「明らかにヤバい」他に「I/Fとの相性」というヤツがあるんですな。
この「I/Fとの相性」というヤツ、実は散発的にポロポロと出ていたり。有名所ではIntel ICH9なんかでも発生事例があったりするのだが、この相性問題が非常に高確率で発生するブツが、SiI3726なんですな。
HDDいっぱい繋げたい人が、ちょっと高いHDD買ってポートマルチプライヤに繋げたら相性問題発生、というオチが付くという。
ということで、玄蔵X4や、色々出回ってるSiI3726搭載ボードを使ってHDDをいっぱい繋げようと思っている人は、7H500F0は避けた方がいいですよ、という話でした、まる。
ちなみに、同様の「勝手にWriteVerify」機能は(Maxtorを買収したSeagateの、位置づけ的にはMaxLineシリーズ後継になる)「ニアライン」なBarracuda ESシリーズにも付いているらしいのだが、自分は未だ発動しているを見たことがないのよね。