Asus U3S6、熱暴走(とBIOS領域)注意。

 少し前にUSB3.0カードを買おうと思った折に「値段も大差ないのに2TB超対応のSATAが付いてくるっておトクじゃない」と勢いで買ってしまったAsusのU3S6。
 まあ何故かと言われれば、そもそもS.Kazはこのテの(変態)コンボカードというヤツが大好きなので。古くはCHAMPONとか使っていたクチだし。

 ♯ちなみに当方が知っているだけでもこのU3S6、HSBGAなPEX8613が乗っている1st RevボードとPBGAなPEX8608が乗ってる2nd Revボードがある。検索で引っかかる殆どの画像等が1st Revのものだが、当方が手にしたのは2nd Revボードで、この2つはPCIeブリッジの他にもキャパシタやゲジゲジ(SOP)の配置が違ったりする「別物」。

 で・・・早速手元のM4A88TD-M EVOに突っ込んでみる。ドライバは取り敢えず自動で入ってくれたのでまあ問題なし。それではHDDを繋いでみますか・・・ん~、特に問題なさそう。なので「慣らし運転」ということで暫くデータを流してみる。

 が、暫くデータを流したり、その後再起動かけたりしていると問題が発覚。
 うむ、やっぱりコンボカードは違うね(←この解釈自体が間違っている)。

 まず、このカード最大の問題。
 PLXのPCIeブリッジが爆熱なため熱暴走、結果HDDやUSBデバイスをを見失う。

 #PLXのサイトにある「v1.2」なProduct Briefによると「Typical Power:1.39W」らしいのだが、この発熱っぷりで1.4Wと言われても。個人的感覚では、連続データ転送時の発熱は正直こんなモンじゃないと思うんだが。

 うわぁソレかよ、という感じ。念のため、ケース自体は割と排熱上手くいっていて、熱溜まりも特に無い状態。だというのに、触れないぐらい熱くなった挙句に熱暴走ときた。
 しかもこれ、HDD2台繋いでデータの連続で流し続けたらたった30分で熱暴走という。う~ん・・・。

 解決策は、兎に角風を当てること。当方は手元のブツの都合で12cmファンという大仰なもので風を当ててみたが、こうすると少なくとも12時間は全く問題なくデータ転送ができたので。ちなみにこの時のチップ温度は「触るとやや温かい」程度。

 他にも、SATAコネクタが正直緩い。ロック付きケーブル重要。

 そして最後、MarvellのBIOSは正直場所取り。まぁこれはTD-M EVOのBIOSがキツキツというか余裕がないということも大きいのだろうが、BIOS Disableにする方法が無い以上環境によっては大問題かも。

 ◇

 以下、どうでもいいぼやき。

 PLXのサイトにあるよると、PEX8613はPBGA。ところがU3S6のrev.1等、google画像検索で引っかかるPEX8613は何故かHSBGAばかり。まぁそれは横に置いておいても、Typicalで1.74Wってコトはこれ、少なくともPEX8608よりは発熱するワケで。

 もしかしてHOST側がPCIe 1.0だとここまで発熱しないのかな?

 ついでに、同じくPLXのチップが乗ってるHighPointのRocketRaid 64xはPEX8609が乗っていて、こっちはTypで1.60Wとか書いてあるのだが、こっちも熱暴走したりしないのかね?

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