AHCIの悪い癖。

 当サイト何度目かの、eSATA絡みのお話。

 USB3.0も当方の予想以上の、でもPCヲタ以外には存在すら知られていない程度の勢いで普及が進んでいる一方で、相変わらずeSATAの方は空気というかなんというか。まぁPC/AT業界のFireWireよりはまだマシだと思うが(ってもMacでも最近忘れられつつあるような)。

 で、世間の殆どではeSATAというとAHCIで、チップセットから引っ張り出されるかJMicron辺りのチップで接続されるモノらしい。
 一方自分的には相変わらずメインはSiI3124とか3132なのだが、最近時折チップセット引出やJMicronのAHCIを使うこともある。

 ところが、このAHCIなeSATA、使い勝手がよろしくないものがあるのがどうにも気になって。
 もう少し具体的に、何が問題かといいますと。

 ・JMicron製チップの一部で「データ転送中にHDDを見失う」という恐ろしい症状が出る。
  1.5Gbpsに落とすと軽減する(完全に解消するワケではない模様)というので、ノイズや信号品質の問題と、ハードやドライバの処理のマズさとの複合要因だとは思うが、さすがにコレはなんというか・・・。

 ・AMD7xx/8xx系列のチップセット引出しAHCIでホットプラグに問題が発生することあり。「電源ONの状態のHDDを接続する」と正しく認識するが、「電源OFFのHDDを接続してから電源を投入する」ではHDDを認識しない、という何だソレ的トラブルが結構多い。

 #ま~どんな実装されているかは挙動見れば一目瞭然なのだが、それって何か違わね?という。

 ちなみにチップセット絡みでは、取り敢えず手元にある分で判明しているのはAMD7xx/8xxなのだが、他にも同じ問題を抱えているチップはあるらしい。

 #AMD7xx/8xx系列の場合、AHCI互換を謳うRAIDドライバを入れると「この症状だけは改善」されることが多い。
  但し勿論、こんな面倒な話はとてもお薦め出来ないので、ふーんそーなんだー、程度で。

 ・・・せめて、こんな分かり易いトラブルなんて直して欲しいのだけど。
 eSATAの世界には「こなれた」という評価は永遠に来ないのかも。

 #ちなみに、SiliconImage製の3114以降のチップでは上記したような恐ろしい症状に遭遇したことは無いですよ。
  ケーブル品質問題等が出た場合、Eventとして転送エラーが記録されるので。
  ・・・あ、そいえば全然関係無いが。6GbpsなeSATAの正式規格ってもう出てたっけな?
  取り敢えず6Gbpsで繋げられちゃうeSATAなら、製品も出回っているけど・・・。

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