割り込みに優しいI/Fという視点、或いは蟹は蟹だということ。

 それはふと気づいてしまったこと。
 ギ蟹の乗っている日常使いのPCでDVD他動画を見ながら、その裏で他のPCにファイルを転送すると、他の作業をしている時より明らかに遅い。誤差なんてモノではなく、数字で普通に分かるぐらい遅い。明らかにDisk IOの密度が減っている。

 念のため、AMD880Gの強力な動画再生支援が付いているのでDVD程度ではCPUはまあヒマなもの。比較的重いとされるUSBオーディオ箱を使ってはいるが、昨今のQuad Core CPUの前では「演算能力は」この程度全く問題にならない。

 そうなると、残る問題はもうコレしかない。割り込みですわ。
 昨今のPC/ATの中はもう割り込みの奪い合いといっても過言ではない。割り込み自体はPCの構造上必須だが、大量の割り込みは確実にシステム全体のパフォーマンスを低下させる。

 勿論、こんなことは構造上分かりきっているので対応策も存在する。
 一番の対策はやはり割り込み回数を減らすことで、高価なサーバ用NICやRAID Cardにはそのためのハードウェアが乗っている。このおかげで、システム全体が高負荷でもパフォーマンスが落ちにくい、というのがサーバのメリットなのであり。

 ・・・ま、昨今は中身がそこらの端末と変わらない「なんちゃってサーバ」も増えてるが。
 逆に言うと、そういうハードウェアを使って性能限界のところで頑張らなくとも、大抵は問題無いぐらいのシステムパフォーマンスが稼げる時代になってしまったということなのだが。

 それは兎も角。
 手元の端末のNICはギ蟹。そう、悪評高いギ蟹でございます。
 回路が単純なため低価格、且つ割り込み頻度が極めて高く、おまけにCPU負荷も高いという一品でございます。

 ・・・まあ所詮は個人使用のPCなんだし、この程度の速度低下では誰も何も困らないのだが。
 何だかなぁ、と。

Share