昨日はコンボカードでしたが、こっちは単体カードということで。
早速RATOCのUSB3.0製品がベンチマークされておりましたな。
>確かに速い、ラトックシステムのUSB 3.0機器を検証
>http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20091030/1020031/
・・・変換オーバーヘッドでかっ。
正直、ビミョーな感じですな。製品版ではもう少し詰めてくるかしら。
何だかんだでチップセットへの統合はIntel/AMD共に当分遅れそうなので、決して安くはないUSB3.0チップをベンダ各社がどれだけ乗せてくるかが普及へのカギになるのだろうが。
正直、厳しい戦いになりそうだと思う。
何故って、USB3.0にして嬉しさを感じられる場面が、コアユーザならいざ知らず一般ユーザではかなり少ないとしか思えないので。
その僅かなメリットの為にメーカが払うコストとしては、現状チップ価格が高過ぎる。
しかもその上、カネかけて追加ボード入れて使うという層も、初物珍品に飛びつくのが趣味の一群以外、残念ながら当方には見えてこないのよ。
・コアユーザで速度が欲しい人には既にeSATA使っているか、諦めて内蔵している
・コアユーザが新規に高速な外付けHDDを追加するにしても、eSATAの方が圧倒的にコストが安い
・ライトユーザで安ければいい人は、値段の下がりまくってるUSB2.0なHDDで満足
・そもそもSATAのSSDを変換してUSB3.0で外付するニーズなど現状何処にも無い
逆に、標準装備されればコアユーザに確実にウケそうなのが、ノートPC。
デスクトップのようにイロイロ出来ない分、高速バスの価値は圧倒的なので。
とはいえ、規格上2.0より確実に電池にはダメージが逝く3.0。
さて、最初に実装して来るメーカは何処だ。
◇
ところで、ここから話少し変わって。
記事の中ではPCI-Express 2.0のサポートがどうの、というフレーズが出てくるが。
AMD 7シリーズ(除740・だってこれ690のリネームだもん)では×1スロットでもPCI-Express 2.0がサポートされてますよ。
この辺り、基本的に×1では2.0サポートの無いIntelよりよっぽど進んでおります。
#バス周りについてはAthlonの頃からAMDの方が確実に圧倒的に進んでますよ。
IntelはLGA1366で追いついたと思ったら1156で再度退化したので、当分は数少ないAMD環境のアドバンテージになるでしょう。
以下、念のため、メモ。
770/780G/785G/790GXはPCIe 2.0が26レーン、790FXが42レーン。とはいえこの中にはSouth Bridge分が入っているので実際に使えるはそれぞれ22/38レーン。
で、繰り返しになるが、全てのレーンはPCIe 2.0で動きます。[※リンク先は4gamer]但し、SouthのSB7xx側がPCIe 1.1相当迄しかサポートしていないので、ノース・サウス間がPCIe 1.1相当になってしまっているということ。
ところが、あちこちのマザーのカタログスペックをチェックしてみると、この辺りの記述はかなりガタガタでな模様。明示的に2.0対応と書かれているものは・・・正直、殆ど珍品。こりゃ酷い。
更に悲しいのは、折角の充実したPCIeのレーン数なのに、これらを目一杯活用しているマザーが殆ど無いという事実。
・・・数少ないAMD環境のアドバンテージは完全に埋もれております。