さてお立会い。
HDDをいくつも抱えている人に人気のPMP付外付けSATA HDDケースですが、その先駆且つド定番製品に玄人志向の「玄蔵X4」てぇのがありまして。
最近値下がりしてるけど出始めはもっと¥高かったよなぁ・・・というのは兎も角。
当方もこれ使ってます。I/FもSI社のチップにしとけば、PMPなんて特に意識することもなく普通に使えるし、そもそも外付から起動しないんでBIOS認識なんて関係無いし。
ところがこのケース、最初の製品ということでいくつも欠点があります、お約束。
ただその中でも最も有名で、且つ致命的なモノといえば。
「冷却、特に(電源の熱が直撃する)最下段がまるっきりダメ」
というもの。
背面に一応ファンが付いてて、何故か無駄に光っているのだが、全然廃熱が追いついていない。
暫く動かしていると、HDDによっては軽~く50度を突破し、60度に向かって突き進む有様。
#例えば7H500F0(MaxLine PRO 500)なんて爆熱でっせ。実際積むと凄いことになるんだコレが(経験者)。
ということで、この爆熱は以前から気になってはいたのだが。
本日たまたま寄ったアキバの某冷却系アイテム専門店で、そこそこ悪くなさそうな8cmファンがバルク扱いで安くなっていたので、モノは試しと買ってみたのであり。ついでにXINRUILIANの8cm薄型ファンも。
で、早速部屋に戻り、手元の玄蔵に取り付け。電源ON。
・・・何だこの轟音は。自分何買ってきた?
慌ててファンを引き抜いて単独で動かしてみましたよ。ハズレでも引いたかと。
ところが、ファン自体の騒音はまぁ、静かとは言わないがカタログ値を考えれば納得出来る程度。え・・・何で。
そこで漸く、当たり前の事実に気づきましたとさ。
玄蔵X4、吸気が致命的にダメ。
ファン換装で騒音Upの元凶は、フロントパネルの吸気スリットというオチ。
ファン追加+交換で確かに冷却に問題は無くなったが、いかんせん騒音が猛烈でいくらなんでもこれはキツ過ぎる。
仕方ないので、結局背面のファン換装は諦め、フロントパネル裏に置いた(SATAケーブルがちょうど押さえになってくれるので固定不要)15mm厚80mmファン追加だけに。
これでも騒音は以前に比べると増加するが、HDDの寿命を考えるとギリギリ我慢出来るかもというレベル。
そして、暫く動かしてみてこれでもそれなりに効果があるということが判明。
このファン1つだけで、リアファンは換装していないにも関わらず排気量が(感覚で)倍程度にまで増加。
念のためHDDに触れて見ると、以前より確実に温度が下がっていることが確認。
あのー・・・玄人志向でもCenturyでもいいんですけど。
・PMP規格上限の5台までHDDが入って
・簡易ケージorレール式でケース自体を分解しなくてもHDD交換が出来て
・全HDDおよび全電源・PMPチップが最高でも40度ぐらいで安定するまともなエアフローがあって
・12cmファンで静音、内蔵するHDDに合わせて手動で(重要)速度調整可
そんなケース作りません?いやマジで、これ売れまっせ。
あと、玄蔵X4を使っている方。
HDD温度上昇が気になったら、フロントにファン一つ置くだけでだいぶマシになるので、お試あれ。
安く手軽にというのなら、80mm×15mmのXINRUILIAN製RDL8015Sなら¥1,000以下で買えます。
まあこのファン自体そんなに静音ではないのだけれど、どうせフロントカバーの吸気音の方がうるさいので気にならないし(爆。