本日のタイトル。
今更手元のPCをエコワットで計ってみたら、驚愕の結果が出てしまったのでその話。
まずは一台目。
ターゲットはM863Gで組んだマシン。MobileAthlonXP 2200+(1.67GHz/Barton/25W)というノート用CPU搭載の変態マザー(チップセットはSiS741GX)で、実際ファン速度絞っても問題ないし廃熱も少ない。
なので大した電力は喰ってないだろうと思っていて、割とルーズに電源入れっぱなしとかしていたのだが。
起動後アイドル時:77W → CPU全力時:88W
ありゃ、かなり喰ってるし。
#ちなみにこのマザー、CrystalCPUIDで倍率だけは変更可能なのでモノは実験で×6にまで落として見たところ、アイドル時で10W近く消費電力低下。ふむ。
で、タイトルの件ですよ。
何で納得出来ないかって、コレ見て下さいな。
【詳細版】Atom 230とCeleron、Core 2、Athlon X2を比較
>http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20080606/306791/
AMD780G+Athlon X2 4850e(45W)という、多分ベンチマーク値では倍ぐらいは違うシステムの消費電力が、ピークで77Wですよ。どういうことですか、コレは。
まず一つ考えられるのは、電源。古いもの(初代SilentKing)を流用したので、効率という意味では相当悪い筈。
例えばこの電源が効率65%だったとして、仮に80%のものに乗せ換えたら88W→72Wと一気に16Wも激減する。
但し、注意点としてはこういう省電力マシンだと80Plus認証電源でも「効率80%が保証される負荷率20%」を切ってしまい、効率が落ちるというオチがよく付くのだけど。
しかし、それにしたって電力効率といった意味では相当アレ。
例えば4850eを1GHz/1.1V固定にしても、Windsor 1GHzならBarton 1.67GHzと大差ない気もするし、安全を見て電圧は規定値(1.25V)固定のまま単純なクロックダウンをしても、2.5GHz→1.5GHzで 45W→27W。規定より電圧を0.05V下げると25Wを割り込む計算。
#CMOS系半導体の消費電力は一般的に「電圧×電圧×クロック周波数」に比例する。電圧下げの効果が大きいのはダブルで効いてくるからというワケ。
一部でTDP22Wの「Athlon X2 3250e」が「何でOEM専売なんだ」って騒いでいるのが居るけど、安くて枯れまくってる4850e買ってきて、1.5GHzにクロックダウン且つ1.15Vで動かせば、同じモノが出来まっせ。
つか、Windsor 1.5GHzとBarton 1.67GHzって消費電力ほぼタメか。処理速度もコア当たりではほぼタメなのだが、但しWindsorはデュアルコアです、と来ましたよ。
逆に言うと、BartonからWindsorで、実行効率も速度も上がった上にコア当たり半分の電力で動くようになったということね。技術の進歩はすげぇなぁ。
結論。このマシン、近いうちに組み替えます、いやマジで。
PhenomX4(Propus)の45W版かデュアルコアNano(CNC)が出るまで待っていようかと思ったが、ここまで数字を突きつけられたらガマン出来ん。Propusは相当遅れてるみたいだし、丁度手元にメモリも余ってるし。
5050e(Windsor 2.6GHz)なんてのも近いうちに出てくるみたいだし、突撃しようかしらん。事前情報だと今売ってる4850eと大した値段差なさそうだし。