・・・マジですか。
CESでもあんまり楽しい話は無かった上に、国内PCパーツは為替の影響で値上がり傾向、NAMMまで楽しいそうな話は聞かないかな・・・なんて思っていたところに、とんでもないニュースが飛び込んできましたよ。
AMDが開発者向けに公開している「プロセッサの仕様と癖のまとめ」というドキュメント(Optimization Guide)が、2年ぶりに改訂されたんですが、その中にこっそりととんでもない表記が。
>Rev 3.08 Extended coverage to Models 30h–4Fh
AMD Family 15hというのは要するにBulldozerで、10hが初代Zambezi、20hがPiledriver、30hがSteamroller(先日発売されたKaveriがコレ)、そして40hがExcavator(予定)なので、このドキュメントが正しいのであれば、パフォーマンス向けCPUをまだAMDは諦めていないということになる。
但しこのテのドキュメントについては「仕様は出たけど現物は?」ということも往々にしてあるので、過度な期待は禁物なんですよ。
世の中にはサンプルチップどころか実動する開発用ボードまで出来たのに結局お蔵入りってブツすらあるんだし。
・・・でも、でもね。
こんな具体的なこと書かれてしまうと期待しちゃうじゃないですか。
・Steamroller、Excavator世代は1ダイで16コア
・1ダイに2つのHTリンク、1つのPCI-Expres 3.0リンク、2つのHT/PCIe3.0切替式リンクを装備
・CPUコア、メモコン、IOリンクをクロスバー接続
ちなみにこれ、昔一瞬名前が出てすぐ消えた、Socket G2012のスペックそのものです。
ぶっちゃけこんなサーバ用途しか考えていないCPUがAM3+に来るとは思えないが、GF 28nmが使えればSteamroller 16コアを3GHz超で回しても115Wで収まる筈なので(現行6380は2.5GHz/115W)、同一消費電力枠ならばクロック向上+コアのIPC改善で最大40%程度の処理能力向上が期待出来る筈。これ結構な違いですよ。
♯まぁ勿論これでもコアあたりの実行効率ではHaswellには追いついていないが、Zambeziのようにダブルスコアなんて差をつけられることは無くなるだろうし、その分物理コア数でカバーするのがBulldozerなので。
更に希望的観測に妄想が入った状態で書き続けると、Bulldozerのコンセプトは登場当時より現在の方が「比較級で」受け容れられ易くなっている。IntelですらXeon E5でコア数を急速に増やしているように、既にそっちの方向でしか処理速度の向上は望めないという事実が漸く浸透し始めたので。
・・・さて、Socket G2012は日の目を見るのか。
CPUは発売されるのか。どっか付き合ってM/B出してくれるOEMはあるのか。
というか、こんな状況でTyanとSupermicroがAMDサーバ部門にお付き合いしてくれるのか。
新年早々、ちょっとだけ妄想のネタが増えて嬉しい管理人でした、とさ。