いや、これ初体験ですよ。
何がって、nanoKEYのキータッチ。
ブツはこれ、最近Gadget系のplayerにヒット連発中のKORGが出したUSB接続の入力特化形ミニキーボードですな。
小さくて安くてお手軽、を体現したこの一品、ライトDTMer必携の一品になる気がして、モノが出回り始めたところで店頭で早速触ってみたのだが・・・その感想が、コレ。
何しろ、シンセサイザ用のいわゆる「鍵盤」だというのに、その構造はノートパソコンでおなじみのパンタグラフときたものだ。
即ち、キーが「水平に沈み込む」んですよ。更に、黒鍵も白鍵も同じ高さ。
私のように20年以上も「キーボードとは根元支持で、キーは奥が浅く手前が深く押し込めるもの」そして「黒鍵はキーが高いもの」という固定概念を持ってきた人間にとっては、もうこれだけで指先パニックですよ。
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ただ、その感覚を抑えて冷静に評価してみると、やはりこれは「ライトDTMerには必携の一品」になる気がする。
まず、DTMやるならやはり「鍵盤」があると便利さが違う。音作り一つにしたって、いちいちマウスでソフトキーボードを叩いたりするより、片手で鍵盤を適当に叩きながら音を好みに追い込んでいく方が何倍も効率がいい。
ところが、従来ある「鍵盤」製品はあくまでも「弾ける」ことを前提にしているため、ライトなDTMerにとっては「デカくて値段も高い」ものに見えていた筈。
そこに、この一品。低価格・手軽・小型。取り敢えずキーボードっぽいものが欲しいがサイズや値段で躊躇していたライトなDTMerにでも、これならまぁ「騙されたと思って」と言えるギリギリのラインに留まってる。
それに、ノートPCとセットでモバイルDTMのお供なんかにも悪くないと思う。ノートPCのキーボードを仮想的に鍵盤にするソフトウェアも珍しくはないが、手に馴染んだDAWソフトならキーボードショートカットをそれなりに使っている筈で、ソレと仮想鍵盤は衝突してしまう。
その点コレなら衝突する心配は無いし、こんな形してイニシャルタッチにまで対応しているので、指が慣れればそれなりに弾ける筈。
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ということで、もしかしたらここ数年では一番「衝撃的」だったかもな、師走の某店頭での出来事でしたとさ。