アナログ放送終了で今更ながら巷でテレビとチュナー、ついでにUHFアンテナやUHFブースターまでバカ売れな今日この頃。
挙句には店頭どころかメーカー品切れまで多発する地デジ狂乱騒動の真っ只中、特別流量が増えもせず、あちこちに普通に在庫されて、淡々と販売されているのがI/Oの地デジチュナー内蔵ディスプレイ「LCD-DTV223XBE」。
当方実家の地デジ対策の一環として1台購入したので、取り敢えずレビューでも。
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◇パネル
一世代前の品質のTN非光沢パネル。
最新のものではTNにも関わらず正面から見れば相当「見られる」ものが増えてきたが、このパネルはそのレベルには達していない。
とはいえ、日常使いには十分でしょう。
間違っても写真絡みとかイラスト描きには向かないとは思うが。
◇スピーカー
これがびっくり、「このサイズと値段の割に」という前提が付いた状態だが、かなり音質は良い。
この点に限れば巷の専用TVとも勝負出来る。
◇ディスプレイとして
「最安値モデル」或いは「ビジネスモデル」程度としてみれば良いかと。
素のTNパネルそのまんまの特性。
但し入力端子が多いのは便利かも。
◇TVとして
チュナーの性能はそれなり程度。
恐らく地デジの素と思われる画質なのだが、最近の大画面TVに入っている画質補正エンジンの威力を思い知るレベル。・・・いやね、補正前ってこんなんかい、と。
とはいえ、腐ってもFull-HDパネル+地デジの組み合わせ。画質に期待さえしなければそこまで悪くもないといったところ。
リモコンは明らかに激安な作りだが、必要なボタン一式は揃っているので問題なし。
最後に、仕様にもある通りデータ放送には未対応。念のため。
◇その他気付いたこと
PnP子画面がやたら小さい。縦横1/4サイズ(面積1/16)かな?
もう少し大きくてもいいと思うんだけれど。
電源内蔵タイプだということは評価出来る。
ACアダプタは邪魔だし。
逆に評価が割れそうなのがコレ。
サイドにあるAV以外の、D・HDMIx2・VGA・DVI・地上アンテナ・BSアンテナ・ACインレット、全てのコネクタが背面ストレート方向に出ている。従って、接続ケーブルが引っかかって壁ギリギリという設置は出来ない。
まあケーブルの接続作業そのものには便利ではあるのだが。
最後、ディスプレイ本体の重さの割に梱包が重い。
段ボールや梱包材の強度という面もあるが、一通り付いてくるケーブル類の重さもそれなりに効いてる模様。
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以上、まとめて。
期待は禁物、それなりの現物、まあまぁ適正価格。
といったところで。