ということで、前回のベンチマークの数字を見つつ少しうだうだしてみる編。
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まず、信者の多いIntelだが、e1000eについては転送速度自体は大したことないな、というのが感想。
実際、ドライバのデフォルト状態では「あの」Yukonといい感じに張り合う程度の速度しか出さないし。
#まぁコレはドライバのパラメータがデフォでは「バランス重視」になってるから。「速度重視」に設定を直せば転送速度は上がるが、CPU負荷も上がる。
とはいえ、さすがだと思ったのはそのCPU負荷の低さと、ドライバの安定感。同じ速度が出ている蟹やYukonよりワンランク以上CPU負荷が軽く、これは大きなアドバンテージ。
でも、とここど踏みとどまるワケですよ。
逆に言うと、メリットはそれだけ。NICにくれてやるCPU時間も惜しいエンタープライズのアプリケーションサーバならいざ知らず、個人ベースでそこまで気にするか?と。
いやね、これで例えばCIFS転送速度が倍になりますとか言われたら、信念曲げてでも買ってこい、という話になるのだろうけど、そういう劇的な改善が無いのだもの。
そうなると、オンボードでギ蟹が普通に乗ってる時代、わざわざ数千円払ってNICを増設するのは個人ベースではコストパフォーマンスが微妙過ぎると思うワケですよ、当方はね。
あくまでも個人ベースの話なら、このカード代を他のパーツの「ワンランク」分に乗せてあげた方が幸せになれるのでは。
#あくまでも当方個人の、ね。
但し、NIC増設の必要に迫られた時は、やはり筆頭候補になること請け合い。
何故か¥が高止まりしているYukonや蟹のNICカードと比べても、「価格品質比」を考えたらこの製品は決して高過ぎることはないと思われるので。
#そりゃ単純比較すれば¥高いけどさ。
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ということで、まとめ。
CPU負荷が軽いこと、VLANがまともに使えること、サポートされる機能、サポート体制、ボード品質、どれを取っても、サーバ用途ではやはりどう考えてもIntelはガチ。
AMD派の個人的感想としてはやや悔しいが、やはり帝国の実力は認めざるを得ない。
それではクライアントor個人用途ではどうかというと、オンボードのギ蟹に文句無ければわざわざIntelを買ってくる必要も無い。
とはいえデスクトップ版ならそんなに高いものでもないので、文句があるなら素直に買ってくればよろしいかと。
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最後に、おまけ。
最近のnvlanは予想以上にまとも。速度の他に負荷テストもしてみたが、怪しい挙動も特になし。出始めの頃のボロクソさと比べてみれば、ドライバもファームも熟成されたということか。
けどまぁやはり、初期にボロクソのまま出荷しちまった以上、やはりnvlanはサーバ用途じゃ当分見向きもされないでしょうな。
いや、個人ベースでは十分だと思うけど、さ。エンタープライズは甘くないのよ、ホントにね。