今年の自作PCパーツ市場を振り返る。

 さて、今年最後のエントリは。
 今年年始の1月2日に書いた「予想」の答え合わせをしつつ、今年一年を振り返ってみましょうか。

 まずは答え合わせから。

 ◇◇◇

 当たり:1◇自作PCというジャンルの地盤沈下は加速する。

  →自作PC単独で沈んでるというより、PC全体の地盤沈下に引きずられているというのが正解かと。それでも秋葉原のパーツショップはよく踏み留まりました。

 当たり:2◇小型フォームファクタの躍進が止まらない。

  →NUCは大ヒットこそしなかったが確実に存在感を示し、一方でMini-ITXはマザーもケースも種類が増えてより扱いやすいプラットフォームに進化しました。

 ハズレ:3◇システムドライブはSSDが当たり前に。

  →思ったよりSSDが普及しなかったのは、供給逼迫によるフラッシュ価格の高止まりが原因かと。

 当たり:4◇ThunderboltはFirewireと同じ道を突き進む。

  →いやぁ、流行ってません。

 当たり:5◇Full HD超のディスプレイとFull HD程度のタッチ対応ディスプレイが値崩れ開始、でも注目されるのは前者だけ。

  →始まりましたよ、値崩れが。でも2013年は本当に「始まった」というトコまでで、続きは2014年に期待ですか。

 当たり:6◇LGA1150で今年もIntelはマザボ総入替。
 当たり:7◇Richlandこと6000シリーズAPUの登場、一方Steamrollerはスリップで年越し。
 当たり:8◇Sea Island/Radeon8000 vs Kepler refresh/GTX700 は「一回休み」的ポジションで。
 当たり:9◇DDR3-1866ネイティブメモリ、低価格4TB HDD、メジャーライン1TB SSDの登場。

  →まぁこの辺りは既定路線なので。1TB SSDの登場は個人的予想よりだいぶ早くて、逆に4TB HDDはだいぶ遅かったですけどね。

 ハズレ:10◇アーリーアダプタ向SFF-8639接続SSDの登場。

  →間に合わなかったか。

 ◇◇◇

 以上、8当たり2ハズレでした。まぁまぁのヒット率かと。

 ということで、ここからは自由記述コーナー。今年一年で「自作PC的に」印象的だったネタをいくつか。

 ◇Intel Silvermontの出来の良さ。

 いやコレは強烈ですよ。x86でこの電力効率の良さは正にIntelの底力だとしか。
 ついにIntelはARMに対抗する武器を手に入れたワケです。

 ちなみにこのチップ、中を見ると別の意味で面白いんです。
 というのはこのチップの設計思想は、従来型Intelのそれよりも、むしろCyrixやWinChipといった昔の互換CPUのソレに近いんですよ。
 何というか、時代は巡るといいますか。

 ◇AMDの(事実上の)パフォーマンスCPU市場撤退&APU特化宣言。

 少ない開発リソースをARMとx86に振り分けた結果、x86でパフォーマンスCPUコアを担当するリソースが無くなってしまったAMD。
 時折反論っぽい台詞も聞こえてきますが、事実上AM3+とC32とG34は終焉ということでしょう。
 まぁAMDファンとしては一抹の寂しさを覚えつつも、APUで頑張ると言っているのでそれを見守るしか、ね。

 ♯GFの14n FinFETプロセスでPiledriver実装したら計算上は8コア4GHzを65W以下で十分回せる筈なんだけどな・・・(寝言は寝て言え

 ◇値段の下がらないストレージ。

 今年はストレージの値段が下がらなかったなぁ、と。
 SSDの普及速度も減速こそしなかったが加速もせず、大容量HDDの値段も下がらず。

 ・・・以上、取り敢えず3つ。
 この他、「自作」に限定しない「PC的」になら、以下のような感じでしょうか。

 ・ギリギリになってXP買替特需が発生したPC端末市場、だが特需は続かない・・・地デジの悪夢再現へ

 ・「SP1の法則」が見事に発動したWindows 8.1、今回も定説通り無印8はβ版相当でした

 ・BayTrail-T登場でWindowsタブレットが漸く「ネタでない商品」に

 ・大迷走Microsoftの明日はどっちだ

 ◇◇◇

 以上、こんな記事で今年のblog更新は終了です。
 それでは皆様、よいお年を。

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