・・・訊かれたので、書いてみる。
こういうのは購入者が何を重視するかとかでいくらでも変わってくるので、あくまで参考レベルで。
◇取り敢えずというならSeagateのBarracuda。
当方が仕入れている情報の範囲では、ファームがボロい(=相性が出易い)以外、目立った不具合は無さそうなので。
よく安売りしているので価格面でも有利。
保証はRMAが2年。短いと思う場合は東芝を検討対象に、或いはショップの独自保証を追加するとか。
ちなみに相性トラブルは酷い場合10分程度でSATA IFがハングしてHDDが見えなくなるというもの。
それでも電源再投入すれば何事もなかったかのように動き出すってのがね。
最近の新しいファームウェアでは初期の頃よりだいぶマシにはなってきてはいる。
Intel製ICHだと比較的大人しいようなので特に心配しなくても良いかと。
◇Seagateがイヤなら東芝。
バルクを買ってしまうと保証が無いのでパッケージ版を買うという大前提。
3年保証が付くがSeagateより2割程度市場価格は高いので、その分の価値を見いだせるかが判断ポイント。
こちらはIF相性等も含めて、製品自体に目立った不具合の話は今のところ聞かない。
但し(HGSTの伝統で)電源がヘタレだと故障し易い点には注意。
電源周りについてはSeagateの方が比較的ラフでも大丈夫な印象。
消費電力や発熱もSeagateよりこちらの方が上。
◇品質絶対重視ならSeagate Constellation ES.3。
値段見て笑って下さい状態だが、通常のDesktop HDDの品質基準に飽きたらということで。
当然、保証も5年と長いが、同一容量のBarracudaの2~4倍の値段です、はい。
SAMSUNGの血統であるBarracudaと違い、Seagate純血種のエンタープライズ品なので品質のレベルが違う。
とはいえ個人使用だとごく一部の例外を除いては過剰品質。
但し、この過剰品質に慣れてしまうと逆に巷の「デスクトップHDD」が「揃いも揃ったヘタレども」にしか見えなくなってしまう点には注意が必要。
♯値段が倍以上も違うんだから当たり前なんだが。
それと騒音や発熱といった意味ではBarracudaの方が有利。
エンタープライズ品は騒音や発熱といったところにはあんまり気を使ってないのでね。
◇
・・・今のところこんな感じですか。
ちなみに確率論の世界なので当然だが、どのメーカの製品を買っても初期不良を含めた故障の可能性はある。
バックアップは大切ですよ、はい。
更に悪いことに、「デスクトップHDD」なんて言い方悪いが「安かろう悪かろう」なのが現実、今出回っている製品。
そのことをお忘れなく。
ちなみにアキバで一番人気らしいWD Greenに触れていないのは、品質面について判断するベースとなる信頼に足る話が仕入れられていないのと、市場価格的にSeagateと差がないということで。
Seagateの方が明らかに速度面で有利だし、消費電力や発熱面でもそこまで大差は無い以上、敢えてWD Greenを選ぶ理由は無いかな、と。
あ~あと、一部局所的に大流行しているWD REDだが、アレは本当に「対応表に乗っているNASで使う」ことを前提にしているので、そうでなければ「ちょっと保証が長いだけの高いHDD」でしかないので、念のため。
以上、こんな感じですかね、はい。