さて、米国で超絶駄目法案であるSOPA/PIPAが審議されていて、Wikipediaをはじめとする有名サイトが大反対運動を繰り広げているさなか。
良くも悪くも、というか主として悪い意味で「何でもあり」なアップローダとして有名な MEGAUPLOAD がパクられましたよ。
おおっ、って最初思いましたよ自分も。
DMCAが言わば免罪符になっているこの灰色な(というかDMCAが無ければ真っ黒な)業界で、ついにその神通力が切れたのかと。
YouTubeをはじめとする多くのサービスが拠り所としているDMCAを突破する法論理が出来あがったりしていれば、それこそ何が起こるか分ったモンじゃない。
ところ、が。ネット上に公開された罪状を見て、唖然。
「会社ぐるみで社員が海賊版をアップロード」
「DMCA守るフリして実はファイル残していた」
・・・何だそれ。
どう見ても意図的にしか見えないDMCA違反だけなら、どれだけ嘘臭くとも「システム不備」という言い訳が出来ないワケではない。論理的にはあり得るから。実際にあり得るか、それが信用されるかは横に置いとくとして。
でも、自身が海賊版ディストリビュータになっているんじゃ、言い訳もヘッタクレも無いわな、マジで。
つか、どしてそうなった。
◇
とまぁ、いろんな意味でブチ抜けていたMEGAは兎も角として。
さて、他の「アップローダー」はどうなるのかね。
さすがに「自身が海賊版を生産していた」のはMEGAUPLOADだけだと信じたいたのだが・・・
雨後の筍より大量発生しているサービスなので、同じコトやっているのが居たって不思議ではない。直接社員がやっていなくとも、日本流に言うところの「サクラ」がやっているかも知れないし。
♯まあ大量発生しているのでその分どんどん淘汰もされているらしいんだけど。
そんな中早速動きがいくつかあるようで。
最近?社名ロゴが変わった(よね?)FileSonicは早速共有機能を止めたそうな。
止めた、ってあれ、それって自身のビジネスモデルの破綻でないの。今までヤバいことやっていました、って自分で認めてるってことだし。要するに「アップローダー」から「オンラインストレージ」に突如方針転換するってんだから。
でも「オンラインストレージ」で成功するには、DropBox、SugarSync、Carbonite、Mozy、その他多数(日本だとYahooボックスとか)と実に多くの先駆者と争わないといけない。既にアングラ臭が染みついてる「FileSonic」ブランドがその中に入って行けるのか?
・・・あぁ、名前変えてキレイなフリすればいいのか。知名度ゼロだけどマイナスよりは良いだろうし。
他にも、Uploaded.to は米国からのアクセスを蹴ってるそうな。
ふ~ん・・・てあれ、米国にも収益の源「有料会員」は居るんでないの。蹴っていいの?
まあ、他にもいろんなトコがバタバタと動いているんでしょう。
私自身そっちの世界に詳しいワケではないので、ニュースに出てきた有名どころの動きしか見えていないけど。
某巨大掲示板は大賑わいだそうだから、全世界的にも動きがあるってことでないかね、多分。
これでアップローダー大増殖時代は終わるのか、それともこんなことモノともせずにアップローダーは増殖を続けるのか。
さてどうなるんでしょうなぁ。
・・・個人的にはアップローダなんてどうでもいいんだけど、別に使っていないし。
ただ、もし他のアップローダにも摘発があるとしたら、どういう罪名で来るか、というのは見ておかないと、ね。
なんてったって、相手が相手。
SOPAもPIPAも無くてもヤり放題になるようなトンデモ法論理だって編み出しかねないんでね。