さて、以前「メール環境どうしよう」とウダウダと書いていたネタですが。
結局ローカルでの統合は諦め、Gmail側に旧メールをまとめてインポートすることにしましたよ。
ローカルでのIMAPやPOPはあくまでバックアップという感覚で、オンラインをメインに使おうといういうことですな。
#にしても、不便極まりなかった「Webメール」の時代を知っている人間にとっちゃ、Gmailなんてまぁ(以下略。
ということで、以下作業記録。
理屈は簡単だが、実際の作業は割と手間がかかるんだ、コレが。
ちなみに以下の方法はWeMailに限らず、MH形式orそれに近い形式でメールを保持している全てのMUAで使えるテです、はい。
◇その1、正しいMH形式に整形する。
まず、WeMailのメール保存形式。
.wemという拡張子が付いていますが、これ要するにMH形式というヤツです。1メール1ファイル形式。
何故か未だにあちこちで使われてるmbox形式と比べて、圧倒的に分かり易く汎用性も高いフォーマット。
このため、拡張子の.wemを全て引っぺがして数字だけのファイルにすれば、Sylpheedをはじめ、大抵のMAUでざくっと取り込めます、はい。
まあ、一部ヘッダの文字コード絡みで問題が発生することも時々あるけど。
但し問題なのが、フォルダ構成。
大抵の人は階層管理していると思うのだが、インポート用にはこれをフラットにしないといけない。これ当然、ファイル名が衝突しますわな。
仕方ないので検索等を駆使して一カ所にまとめ、その後はお好きな連番改名ツールを使って通し番号に変更しますよ。タイムスタンプを見てくれるヤツだとちょっと嬉しい。
#お気に入りの心当たりが無ければFlexible Renamerなんていかが。
◇その2、mbox形式に変換する。
次に、これらのメールをmboxに変換。面倒なのでIMAP用に日常使っているSylpheedにお任せ。
何故こんなことをするのかというと、SylpheedのIMAPで直接Gmailにアップロードすると、タイムスタンプがアップロードしたタイミングに書き換わってしまって、とても悲しいことになるんですな。
ところがThunderbirdのIMAP経由ではこの問題が発生しないため、わざわざThunderbirdが読み込める形式に変更してやる。と。
◇その3、mboxの中身をアップロードする。
出来上がったものをThunderbirdに読み込ませましょ。
インポートしてもいいが、簡単なのはユーザープロファイルの所にあるメールボックスの場所にmboxファイルを置いてからThunderbirdを起動する方法。
こうすると、勝手にmboxを読み込んでメール一覧に表示されます、はい。
後はIMAPのお約束。ローカルでメールの束をどかっと移動すると、するするするっとGmail側にアップロードされて、はい出来上がり。
ちなみに文字コードがS-JISなメールはThunderbirdにImportすると激しく文字化けすることが多いが、ほぼ確実にアップロード自体に問題は起こらないし、GMail上からもきちっと正しく読めるので、特に気にする必要はありません、えぇ。
但し、ThunderbirdのIMAPは正直Sylpheedと比べて圧倒的に遅い。
Sylpheedの軽快さに慣れてる人はウズウズしながら待つハメになりますな。
・・・以上。
結局5000通、100MBばかりアップロードしましたとさ。
取り敢えずアップロード直後にSylpheedでローカルキャッシュと同期しておいたし、まあこれで大丈夫だと思う、うん。