Roland TTS-1

※単品売ではないのでメーカーサイトはありません。
類似品(下記参照)HyperCanvasについては[→メーカーサイトへ]

/ DTM機材メモ / その3 – 08.02.10

オールドタイプ涙目。

入手性および価格は?

 単品での販売はされていないのですが、Roland印の入ったDAWソフト類を買うと入っていることが多いですね。

 ちなみに、どうしても手に入れたい場合は「Music Creator」というDAWソフトを買うのが最安値での入手方法になります。この場合、お値段は¥7,000ぐらい、裏技で$35。

  ・・・以上だけだととても普通の「バンドル専用品」に聞こえますが、実はこのTTS-1、単品で¥20,000程度で販売されてる「HyperCanvas」とコアは同じモノだったりするんですよ。違うのは名前と画面の色ぐらい。
 なので、見方を変えると、単品で買うと¥20,000、Sonar6 LE(Music Creatorは同社のSonarというDAWソフトの機能制限版です)とセットで買うと¥7,000という無茶苦茶な価格設定なんですな、これが。
 それでいいんか、Roland。

見かけは古い。

 16パートのGM2音源です。一昔前のDTMerには懐かしい、パートミキサの画面デザイン。
 ・・・って、パートミキサって言葉もう死語でつか?

 音の方はGM2配列に忠実に、Rolandらしくあまりクセのない音が並んでいます。GM2配列なので音色数という意味では豊富とは言えませんけど、取り敢えずというところは。

 まぁ音色によって結構出来不出来はあったりします。
 あと「Rolandの割には」音色は艶やかというか、派手目です。

 そしてこの各音色について、音色のエディットも少しだけ可能です。凝ったことは出来ないけれど、音のイメージを(自分の中で)合わせていく程度なら使えます。

 但し、気持ちCPU負荷が高めなのが気にはなります。まぁGM音源なのでマルチパートで64音ポリとか出した状態での感覚なのですけど、ね。
 勿論、ポリ音数が少ない場合は全然大したことないし、重量級の単品サンプラ等と比べてしまえば十分に軽量なので、そこは誤解なきよう。
 最近のPCのCPU力の前じゃ大したことないレベルだし。

大問題。DXiしかありません。

 さて、ここまでイイ感じに説明してきましたが、一つだけ大問題が。
何とコレ、DXiしか無いんですよ。

 なんで、Sonarでは問題ないのですが、Jamバンド(MusicMaker)では使えません。

 どうしてもVSTiとして使いたければ、先ほどちょろっと名前の出てきた「HyperCanvas」を買えってことですね。
 でも、¥20,000って値段は、お手軽とは・・・ねぇ。

使える環境なら、持っておくと重宝。

 使用者のレベルに応じて幅広く使える音源だと思います。最初は16パートのマルチティンバ音源として、レベルが上がってきたらバッキング用お手軽音源として、或いは「取り敢えず」なGM音源として。
 音色数は多くはないものの、使用できる場面は多いのではないでしょうか。何げに8パラアウトも付いていて、特定パートにエフェクトかけたりなんかにも使えるし。

 入手経路と使用出来る環境が限られているのがアレなのですが、入手出来たら重宝するのではないでしょうか。
 使える環境ならば(←重要)、割とお薦め。

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