この頁では、ドメインを持つ為に揃えておくべきモノを紹介しておきます。
/ ドメイン、持ってみませんか / その4 – 08.09.01
準備はしましたか?
さて、このページでからはいよいよ「実際に取得する場合」を想定して解説を進めて行くことにします。
ということで、最初は「準備」から行きましょう。何処で何するにも、最低限の準備ってのは必要なものです。
以下に掲げるモノを、手元に揃えて下さいませ。
※注意※
以下の記述内容に、一部次ページの内容を先取りしている部分があります。
「あれっ」と思ったら、取り敢えず次ページに進んでいただいてから、再度戻って来るとご理解ただけるかと。
必須なもの
メールアドレス
実はこれが悩みどころだったりします。
S.Kaz的にお勧めしたいのは、以下のようなメールアドレスです。
「変更不要、一生不滅、大容量、日常用とは別、日常用に転送可」
注文細かいって?そうなんですよ。
どうしてこんなに細かいことを言うかというと、これには2つの理由があります。
◇
その1。「ドメイン持ちにはものすごい勢いでSPAMが来る」。
前述したように、WHOIS代理公開、或いは非公開なドメイン以外を取得すると、ドメイン登録に使用したメールアドレスがWHOIS上で全世界に公開されます。
で、このアドレスは当然SPAM業者の餌食になるワケです。
なので、WHOIS公開ドメインを日常的に使用するメールアドレスで取得するのは自殺行為です。
でも、レジストラからのお知らせもWHOISに登録したアドレス、即ちSPAMの嵐のメールアドレスに届くので、完全に隔離して100%全てのメールを無視するというワケにもいかない。
おまけに、容量が小さいと、SPAMで溢れてレジストラからのお知らせを受け取り損ねるかも知れない。
或いは、日常用メールアドレスに転送していないと、レジストラからのお知らせに気づかないかも知れない。
この加減が難しいのです。
逆に言うと、WHOIS代理公開な.jp、非公開な.toに限定すれば、日常使用のメールアドレスでもあまり困らないということでもあります。
◇
その2。「取得に使用したメールアドレス、変更忘れると面倒」。
特に海外のレジストラの多くで、本当にドメイン所有者が手続きをしているか確認する為に
1)Webでの手続きの最後に、WHOISに登録されているメールアドレスに「パスワード」を送り
2)その「パスワード」をWebで入力すると手続きが全て完了する
という方式が取られています。
はいここで「WHOISに登録されている」に注目。
もし貴方が以前とメールアドレスを変えていて、しかも登録情報をアップデートし忘れていた場合。
・・・どうなるか分かりますよね。以前のメールアドレスが既に使用できない場合、この時点で手続きが出来なくなってしまうんですよ。
もちろん、レジストラのユーザー情報を変更することでWHOISの登録メールアドレスも新しいものにアップデート出来れば良いのですが。
レジストラによってはこっちにも「旧アドレス」「新アドレス」両方でメール受取が出来ないと手続き出来ない、というワナが待ち受けていることも。
こうなってしまうと色々と面倒な話になります。
いざとなったらサポート窓口や郵便・電話といった手段が使える国内レジストラを利用する場合はまだ兎も角、海外レジストラの場合は最悪、ドメインを捨てるしか手がない、というところまで追い詰められることも。
とまぁこんなことか起こる面倒なので、ドメイン取得に使用するメールアドレスは「変更不要、一生不滅」であることが望ましい訳です。
◇
以上を見ていただいて、少しは注文の多さを納得していただけましたでしょうか。
ちょっとまとめてみます。
レベル1(Easy):
・日本のccTLDである.jpを取得する場合で
・且つユーザーサポートを重視したレジストラ選択をする場合
→日常PCで利用しているメールアドレスが一つあれば十分。
代理公開を使用する場合、登録者のメールアドレスは代理公開を引き受けている業者が管理するものなので、通常は業者に連絡するかWebで手続きするだけでメールアドレス変更の手続きが出来ます。
それに、いざとなったらユーザーサポートに泣きつけるし。
レベル2(Normal):
・.com等のgTLDや国際的にメジャー(含日本)なccTLDを取得する場合
・値段とサービスのバランスを考えてレジストラを選ぶ場合
→日常用とは別のメールアドレスを用意する。
但し、メールアドレスが失効してもドツボにだけはハマらないレジストラを選ぶ。
例えばGmailなんて、それなりの頻度でログインしていて、且つよっぽどヘンな使い方しない限りはまぁ安泰です。
但しやっぱりどうしても不安はある。
なので、最悪メールが不通になっても別のメールアドレスに再設定が出来る、そういうレジストラを使ってドメインを登録する、ということです。
当然ですが、これはレジストラの選択肢が狭まるということなので、もしかしたら値段的には少し高かったり、ドメインによっては選択肢がそもそも無いかも知れない。
その差額や不便さは「安心代」ということで割り切る、ということでもあります。
インターネット初心者でない限り、これが一番リーズナブルなレベルだと思います。
当方もこのレベルです。
レベル3(Hard):
・兎に角いろんなドメインを取得する場合
・1円でも安く取得したい場合
→前述の5要件を満たすメールアドレスを確保する。
海外のレジストラやドメインの中には、どうしてもメールアドレスが生命線となってしまうものもあります。
そんなレジストラやドメインにも突撃しようというのですから、自己防衛はきっちりしましょうということです。
具体的にこの5要件を完全に満たすには有料サービスしかないですね。gooメールアドバンスとか、Windows Live Mail Plusとか。さくらのメールボックスもまぁアリかな。
後は、気合と根性でGmailを使う・・・って、トラブル発生時のリスク考えたらせいぜい月¥210ぐらいは払ってもいいと思うのですが。
◇
・・・とまぁ、こんな感じで。
大抵の人はケース1かケース2で済むと思います。
というか、レース3はいわゆる「ドメインおたく」の成れの果て、みたいな状況だと思います、個人的には。
P.S. ・・・あ、ケータイのメールアドレスはダメですよ、念の為。
最低でも1時間以上の、落ち着ける時間
慣れれば手続きなど5分で終わってしまうのですが(汗)、初めての場合は入力項目が多いこともあり、これぐらいは必要です。
それと、焦ってやるとロクなことにならないので、きちんと落ち着ける時間を取って下さい。
おカネ
ドメインによっては日本円換算で1万円以上という価格を付けているものもあります。そういうドメインを狙う場合、きちんとおカネを準備しておきましょう。
ほぼ必須なもの
クレジットカード
決済手段ですね。
国内ならJCBでもOKですが、海外ではVISAとMASTERが二大勢力です。海外レジストラではJCBが使えない所もあるので、その辺りは御注意を。
実際問題として、カードが無いとなると使えるのは銀行or郵便局の振込ということになりますが、レジストラの選択肢が非常に少なくなり(しかも手数料が余計にかかったり)、またドメインによっては取得不能になったりします。
なので、貴方がもし未成年でも、親がある程度ネットに理解があるならば、親を説得して親名義のカードで支払をすることをお薦めします。
プリンタ
大概のレジストラが、手続きが完了した時に「貴方はこういう手続きをしました」という一覧を表示してくれます。こういう表示が出た場合、何も考えずにまず印刷しておきましょう。
・・・プリンタが無い場合、手書きででもメモっておくことをお薦めします。
何しろ、こういう「証拠」が無いと、万が一手続き等でトラブった時に対応が出来ません。Web上での手続きではいわゆる「書面」は使わないので、この時点で「証拠」を残さない限り、貴方の手元には一切「証拠」が残らないのです。
P.S. PCに詳しい人なら「ブラウザ画面をキャプチャして保存」でもいいと思います。
あると嬉しいもの
英語力
これがあるとないとでは大違いです。英語が使えれば、国内より競争の激しい海外の業者が選べます。
但し、ここで注意。英文ビジネスレターを書く自信の無い人は、なるべく国内業者を使うことをお薦めします。
英語がロクに出来ないS.Kazが言うのもナンですが、海外レジストラを使っても普通に使っている限りは大した英単語は出て来ません。英語アレルギーさえ無ければ、英検3級とかそういうレベルでも十分対応出来ると思います。そう、「普通に使ってる限り」は。
しかし、一度トラブルが発生してしまうと大変です。サポート担当と連絡を取る場合、当然ですが英文ビジネスレターを書かなくてはなりません。これが書けなければ、この時点で「お手上げ」状態になります。
ん?そんなにトラブルが起こる訳がない、ですか?。いや、トラブルといってもそんな深刻なものではなく、例えば「ちょっと操作ミスってマズいことになったから戻してもらおう」とか、そういうレベルの話でしたら結構あるものです、実際。
経験者の知り合い
・・・まぁ何事も経験者が居ると強いんで。取り敢えず洒落です、洒落。
揃いましたか?それでは・・・ [ Next:ドメインのいろいろ ]