LANケーブル小ネタ2題

/ やってみた / その1 – 05.09.05

何、これ?

 イーサネットケーブルを使った小ネタ2つ。
 あんまり大したネタではないのでまとめてしまった、ということです。

小ネタその1・1本で往復したい人の為に

 さて、ネットワーク系のネタではよく出て来る「イーサネットのニコイチケーブル」、言葉通り1本のケーブルに2本分の信号を流してしまうというブツですが。

 それでは、実際にどうやって作るかというと・・・簡単に言うとケーブルの未使用線を使うワケです。
 以下、おなじみRJ-45なLANコネクタの結線表です。但しこれ、10Base-T/100Base-TXの場合ですので、念のため。

PIN番号 役割
送信+ 緑または橙
送信- 緑縞または橙縞
受信+ 橙または緑
未使用
未使用 青縞
受信- 橙縞または緑縞
未使用
未使用 茶縞

 要するに、青と茶色の線にもう一本別系統の緑と橙色の線の信号を流してしまえばいいわけですよ。

 で・・・作り方ですが。いちいち文章でちんたら言うのもアレなので、知り合いに「自分で作れ」という為に作ったメモ(の手書きを清書したもの)を、取り敢えず置いておきます。



ちなみに、大体こんな使い方してたりします。

小ネタその2・Ciscoシリアルケーブルが嫌いな人の為に

 最近は一体整形ケーブルらしいのですが、一昔前のCiscoのシリアルケーブルというと専用変換コネクタに専用ケーブルという組み合わせでした。
 で・・・ぶっちゃけこのケーブル、持ち歩こうとすると結構かさばるんですよ。これがSUNならフツーのEtherケーブルなのに・・・と文句の一つも言いたくなるワケで。

 兎に角、このコネクタとケーブルの結線、以下のようになっています。

RJ45 RJ45 Dsub9 信号
Cisco特製
ぺたんこケーブル
Cisco特製
変換コネクタ
送信要求(RTS)
受信準備(DTR)
送信(TxD)
接地(GND)
接地(GND)
受信(RxD)
送信準備(DSR)
受信可能(CTS)

 見てお分かりの通り、要するに両端にアダプタを繋ぐと232Cクロスケーブルになるような結線なんですよ、これ。
 んで、もう気づいた人も居るでしょう。実は、

 クロス変換(インターリンク)コネクタ+イーサネットケーブル=Cisco特製ぺたんこケーブル

 になるんです。以下のような感じ。

RJ45 RJ45 Dsub9 信号 Dsub9 信号
そこらの
イーサケーブル
Cisco特製
変換コネクタ
受信可能(CTS) そこらの
クロスコネクタ
送信要求(RTS)
送信準備(DTR) 受信準備(DTR)
受信(RxD) 送信(TxD)
接地(GND) 接地(GND)
接地(GND) 接地(GND)
送信(TxD) 受信(RxD)
受信準備(DTR) 送信準備(DSR)
送信要求(RTS) 受信可能(CTS)

 んで、個人的には以下のように組み合わせています。

  • Dsub9p:オスメス・クロス変換コネクタ
  • Dsub9p:オスオス・延長コネクタ(ジェンダーチェンジャー)
  • RJ45:イーサネットケーブル
  • Cisco変換コネクタ×2

 これだけ持っていれば、最低限はどうにかなります。
 後、欲しい人はDsub9/25変換とか、SUN変換とか、ユニバーサル変換とか、USB・シリアル変換とか。

 以下、組み合わせ例です。
 イーサネットケーブルは様々の長さのものが容易に入手出来る、というのがポイントかと。一応RS-232Cは規格上15m迄ですが、最近の製品はノイズに強いですから、えぇ(笑。

ストレート Cisco変換+イーサケーブル+Cisco変換+オスオス
クロス Cisco変換+イーサケーブル+Cisco変換+オスメスクロス(+オスオス)
Cisco オスメスクロス+Cisco変換+イーサケーブル


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