FAQ ~HDD編~

/ 特設 / Seagate / FAQ – 09.01.27

手元のHDDが故障したっぽい?

 Seatoolsで判定する。

 Seagateは正式には、Seatoolsで不良判定が出たもの以外はRMAを受け付けていない。

 Seatoolsにて不良判定が出た場合は、SMART等他の値が正常値を示していても、不良判定のログがあればSeagateはRMAに応じる。
 逆に、SMART等が異常でも、Seatoolsにて正常判定が出てしまった場合、最悪SeagateにRMA拒否されることがある。

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 対象がPATAまたはSATAの内蔵型HDDの場合、診断に正確を期するなら、Windows版よりDOS版の方が良い。
 Windows版は、Windows自体が不安定だったり、裏で負荷の高いプログラムが動いたりすると、HDDの診断完了前にSeatools自体が異常終了してしまうことがある。

 一方、DOS版ではPATA・SATA以外のドライブは診断出来ないので、USB接続等の場合は自動的にWindows版のみとなる。
 途中で診断が停止してしまったら、最初からやり直し。

 ◇

 DOS版を使用する場合、SATAポートはIDE互換モードが確実。一部環境ではAHCI設定でも動作するが、動かないことの方が多い。
 SiI3124・3132等、一部のSATAコントローラには対応しているが、これも環境によっては認識に失敗することもある。

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 尚、1.5TBのHDDを内蔵SATAポートに繋いだ場合、フルスキャン(Long DST or Long Generic)の所用時間は5時間程度。
 もしUSBで1.5TBを接続している場合、環境にもよるが丸1日=24時間を覚悟した方がいい。

SMARTの値がヘン?

SMARTのエラー値が高過ぎる。

 Seagateの仕様。大部分は故障ではない。(「仕様」の範囲内を含む)

 SeagateがSMARTに対して応答する内容は、良く言えば「とても個性的」、悪く言えば「自分勝手」。
 このため表示ソフト側で数値を見て状態を確認するのが非常に難しく、極端な情報が表示されていることがある。

 何しろ自社forumで「数字の意味は非公開だから」とか言ってしまう会社なので。

 兎に角、何か怪しいと思ったら、SeatoolsにてHDDチェック。

キャッシュ容量が0だとか不明だとか。

 SMARTの仕様。故障ではない。

 規格が古いせいで、最近のHDDでは正しい数字を返すことが出来ないため。
 この場合「情報無し」の意味でゼロを返すのだが、これを正しく解釈しないのは表示ソフト側の問題。

時々固まる。少し待つと動き出すんだけど・・・

 Seagateの仕様。故障ではない。

 俗に言う「プチフリ」(プチフリーズ)、少し前は「息継ぎ」と呼ばれていた現象。
 最近流行のSSDで同様の事象が起こることから、再度メジャーになってしまった。

 原因は、システムからの処理リクエストが溢れてしまい、HDD側で処理待ちをかけるため。
 システム側としてはリクエストが終了するまで待ちに入るため、システムが固まったようになる。
 そして何故処理リクエストが溢れるかというと、HDD側の処理ルーチンに問題を抱えているため。
 データの記録・再生そのものには問題ない。

 ♯データの記録・再生そのものには問題が発生したら、立派な故障なのですぐRMA。

 この問題が最初に発現したのは7200.11 1.5TBモデルの初期ファーム。
 キャッシュ管理の拙さ故と言われているが、余りにも症状が酷く苦情が殺到し、Seagateはファームウェアのアップデートを開始した。

 が、完全には解消していない上、333GBプラッタ採用の他モデル品でも同様の現象が報告されている。

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 手元のST31500341ASのファームウェアがSD15~SD1Aの場合、修正済とされているSD1Bのアップデータが公開されているので導入可能。
 同じくファームウェアがCC1A~CC1Gの場合、サポートに問い合わせると、CC1Hのアップデータが手に入る。
 
 なお、SDxx系とCC××系は別物で互換性はないので、それぞれ間違ったファームを絶対に導入しないこと。高価な文鎮が出来上がる。

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 手元のHDDが1.5TB以外でも、上記の頁で更新推奨対象に含まれる場合、アップデートを行うと付随的に症状が改善される可能性がある。

 但し、CCxx、LCxx系のファームウェア搭載機では現状対処法は無い。
 これはSeagateが1.5TB以外のモデルではプチフリ問題の存在を認めていないため。

時々青画面でハングアップする。

 HDDの故障の可能性もあるが、別の要因も確認する必要がある。

 そもそもWindows自体が壊れかけてるとか、VGA辺りのダメドライバが導入されているとかは置いといて・・・(でもこれが実は一番パターンとして多い)。

 以下、HDDトラブルにおける代表的なHDD以外の要因。
 Windowsならイベントビューアに何かエラーが記録されていないかも確認。

 ・マザーボード側の故障。
  複数あるポートが一気に全滅することは少ないので、ポートを差し替えて確認。

 ・マザーボードとの相性。
  BIOSやジャンパピンで1.5Gbpsモードにすると治ることがある。今時少ないが。

 ・コネクタの緩み。
  念のため挿しなおし。酸化(錆び)や、折り曲げによる接触不良なんてことも。

 ・低品質ケーブルの使用。
  これもBIOSやジャンパピンで1.5Gbpsモードにすると治ることがある。

 ・低品質電源の使用。
  激安電源は分をわきまえて、ライトな構成で使うこと。

 ・HDD過熱。
  触れない程熱くなっている、之NG。

 ・HDD過冷。
  実は冷やし過ぎても良くない。人肌程度は許すべし。

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