ウソ画面コネクタ

/ やってみた / その2 – 05.09.05

何、これ?

 少し前、BartonコアのMobileAthlonが流通し始めた頃に、VCoreと倍率がいじれる(けどnForce2のメモリ相性も強烈な)数少 ないMicroATXマザーとして、BIOSTARのM7NCG400 Ver7.2というブツがごく限られた範囲で(笑)人気商品となったことがありました。
 で、私もMobileAthlonで遊びたくてこのマザーを手にしたのですが。

 実はこのマザー、とんでもない「クセ」があったりしたのでした。

 というのは、うっかりディスプレイを接続しないまま起動してしまうと、以降Windows起動後にVGAに信号が出て来なくなってしまう(但し基板上のTV-Outには出力されている)のです。
 原因は正直よく分からないのですが、一説によると「VGA接続が検出されないとBIOSがTV-Outをプライマリに勝手に繋ぎ換える」らしいです。何だそりゃ~、という「仕様」ですなコレは。

 ところが私、当初はそんなこと知らなかったもんで、このマザーを使ったPCにリモートからRDTでログインするタスクを割り当ててしまったんですよ。
 で・・・リモートから入っている=外出先から繋いでいる=外出する時はディスプレイの電源は切っている=つまりこの時PCから見るとVGAが繋がってない・・・はい、アウト(死亡。

 まぁコレの対策として一番メジャーなのは「素直にVGAを挿せ」ということなのでしょうが、個人的には性能・画質共に特に文句もない内蔵VGAを使わないというのは「実に勿体ない」気がするのです、冗談抜きに。
 ・・・つかもっと正直、VGAなんて発熱ブツを持ち込みたくないんです。ケースが小さくて廃熱が苦しいので。

 で、私は考えたワケです。
 「要するにディスプレイが繋がっているように見せればいいんだろ」

今回のコンセプト

 VGA回路にダミー負荷を繋いで、ディスプレイが繋がっているように思いこませる。

今回のパーツ

  • Dsubシュリンク15オスハウジングコネクタ(ソルダカップ)
  • 抵抗:510Ω×2、75Ω×3(全て1/8wで十分)

 特殊なものは無いですね。
 ちなみに部品代は全て新品で購入しても¥200程度です。

今回の回路とハードウェア制作

 ・・・回路?そんなもんありませんが?
 TTL回路には510Ω、RGB回路には75Ωの負荷がかかるようにコネクタハウジング内に配線するだけです。

 一応、以下に配線図置いておきます。
ウソ図面コネクタ - 回路図
 あと、管理人による汚い半田付けの画像をどうしても見たい人はこれ

んで、上手くいったの?

 ばっちりです。
 Windowsからは「標準モニタ」(=何だか知らんが繋がってるらしい)と認識されてます。

 ということで、これで安心してリモートログイン出来るようになりました、はい。

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